乳癌検診応援ブログ
諦めない女性を 外科医 高橋 保正
が応援します

マンモグラフィーの有効性 その2

2008年05月19日
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今日は40歳以上のマンモグラフィーの有効性に関する情報です。
「50歳以上の乳癌検診において、マンモグラフィーは、視触診の併用の有無にかかわらず、死亡率減少に寄与することが、いくつものランダム化比較試験で証明されている。
50歳以上と比較して、残存乳腺が多いためマンモグラフィー上、癌が隠されやすいと言われる40歳代について、マンモグラフィーを用いた乳癌検診の死亡率減少効果を検証した。
8つのランダム化比較試験の40-49歳に関するメタアナライシス(複数の検査結果から有意義な点を検討する方法)は2編あり、一つは40-49歳のマンモグラフィー検診群においても有意な死亡率減少効果が認められたと報告している。
もう一つは、40-49歳のマンモグラフィー検診群においても24%の死亡率減少効果が認められたと報告している。
マンモグラフィーの画質の向上や精度管理の改善が今後さらに、40歳以上のマンモグラフィー検診による死亡率減少効果が期待される。」  
    乳癌診療ガイドラインより
ちなみに40歳未満の場合には、マンモグラフィーと乳腺エコーを組み合わせて、乳癌検診を行った方がより正確な診断が可能であると考えます。
現在、マンモグラフィー読影認定医は私も含めて川崎幸クリニックに4人おります。また、マンモグラフィー検診撮影認定診療放射線技師は女性技師2人が所属しております。
もし胸に不安がございます場合には、安心して乳癌検診を受けられる環境を準備してございますので、ちょっとお話をしにいらっしゃるだけでも大丈夫ですから、ご連絡をください。
私の外来については、にっこり乳癌検診に掲載しておりますので、ごらんいただけますでしょうか。
今日は、雨が突然滝のように降り出したり、やんだりして台風の影響でしょうね。
外来分離システムといって、わたしたちは入院患者さんを川崎幸病院で診療して、外来は少し離れた川崎幸クリニックで行っていますのでこういう日にはびしょびしょになることもあります。今日も、すっかりびしょびしょになって今、寒いなーと思っているところです。
まだ、急に寒くなるときがあり、「温泉に行きたい」、と昨日は考えたりしました。
わたしは以前、北茨城市に住んでおりましたので、北茨城市の温泉に入りたい放題でした。時々、のんびり露天風呂に入ったりもしていました。
特に雪のふる露天風呂がとっても大好きで、このすばらしさを初めて味わったのが仙台秋保温泉の“左勘“でした。冬になると自然と秋保温泉に行きたくなってしまいます。
みなさんは、どこの温泉が好きですか。
もっとこんな素敵な温泉があるよ、というのを教えてくださいね。
そして、乳房術後の方が安心して入れる温泉の情報が集まると、もっとうれしいです。
ちなみに“左勘“には掛け流しの、好きなBGMを流しながら入れるきれいな貸し切り風呂があり、乳房術後の方で、まだみんなとは入りづらいというかたでも楽しめる温泉があります。
乳癌の手術をして、傷跡を気にされて温泉に入れないでいるかたがたくさんいらっしゃいます。また、乳癌以外の癌の術後のかたでも、傷を気にされているかたがたくさんいらっしゃいます。人工肛門で人目を気にされているかたもいらっしゃいます。
どうしたら、癌の術後の方たちが明るい気持ちで過ごしていけるのか、私たちにもっともっとできることがないか。
これからも色々と自分にできることを考えて実行していきたいと思います。