乳癌検診応援ブログ
諦めない女性を 外科医 高橋 保正
が応援します

乳がんの予防

2016年03月30日
414PV

乳がんが

お薬で予防できれば

とっても嬉しいですよね。


日本人女性の

乳癌発症リスクモデルが

確立していない

現状では、

乳癌の発症を予防

するための薬剤投与は

基本的に

勧められない。

推奨グレード C2

科学的根拠が十分とは言えず

実践することは

基本的に

勧められない。

タモキシフェンによる

浸潤性乳癌発症抑制率は

30%と報告されている。

タモキシフェンの効果は

主に

ホルモン受容体陽性乳癌

発症の抑制による。

ラロキシフェンによる

浸潤性乳癌発症抑制率は

56%と報告されている。

ラロキシフェンの効果は

タモキシフェンと同様に

主に

ホルモン受容体陽性乳癌

発症の抑制による。

エキセメスタン群で

有意な

浸潤性乳癌発症リスクの

低減効果が

認められている。

以上

乳癌発症リスクが

高い女性には

SERM

(タモキシフェン、ラロキシフェン)

アロマターゼ阻害薬

(エキセメスタン、アナストロゾール)

の予防投与により

乳癌発症リスクを

低減することは

あきらかである。

しかし

予防投与のリスクと

ベネフィットの

バランスは

基本となる乳癌発症リスクと

副作用とに依存している。

日本人における

乳癌発症リスクを評価する

ツールが確立されていない現状では

対象者の選定、

予防投与による

乳癌発症抑制効果が不明

であるため

基本的には勧められない。


乳がんの予防が

お薬でできるのであれば

とても嬉しいですね。

でも

お薬には

何らかの副作用があります。

せっかく

乳がんが予防できたとしても

他の病気になってしまっては

意味がありません。

乳がんの術後であれば

乳がんの性格や

再発のしやすさが

推測できますので

再発を予防するという

明確な目的のために

治療薬を選択できます。

一方、

乳がんに

なるかどうか

わからない方が

むやみやたらと

お薬を内服するのは

危険です。

ホルモン治療薬の副作用には

血栓症を発症したり

更年期症状が出現したり、

関節痛をだしたり

骨が弱くなって

骨折する可能性も

あります。

従って

もし今後日本で

乳がんの発症リスクが

個人個人で予測できるようになれば

お薬の内服の効果が

得られるかもしれません(*^_^*)

(参考文献:乳癌診療ガイドライン2015)

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