乳癌検診応援ブログ
諦めない女性を 外科医 高橋 保正
が応援します

トリプルネガティブ乳がんの術後治療

2016年04月26日
428PV

Sさまから

ご相談をいただきました。

********************

術前に

トリプルネガティブ乳がんと

診断され手術を受けました。

センチネルリンパ節は陰性。

静脈浸潤はなし。

現在

遠隔転移の疑いがあり

数ヶ月後に

再検査をおこなうことと

なっています。

検査まで不安です。

静脈浸潤がなくても

遠隔転移は

起こるのでしょうか?

抗がん剤は

どれぐらい効果が

あるのでしょうか?

遠隔転移があれば

ステージ4ですよね。

あまりにも

ショックが大きく

少しでも

ご意見をいただけましたらと

存じます。

何卒

よろしくお願いいたします。

*********************


高橋です。

Sさま。

ご相談をありがとうございます。

とてもご心配されて

いらっしゃいますよね。

転移があるかもしれない。

それだけで

患者様は

震えてしまいます。

でも

検査をしないで

現実から

目を背けることも

決して良いことでは

ありません。

現時点で

明確な転移があるかどうかは

誰にも分かりません。

乳がんについては

組織型によって

再発率や命の長さを

予測することは

不適切です。

あくまでも

ホルモン感受性、

HER2、

Ki-67、

をもとに

タイプ別に治療方針を

考えていくことが

大切です。

乳がんは

静脈浸潤が

みられなくても

3mm(ミリ)を超えた時点で

転移が始まると

言われています。

ですから

どのような段階でも

転移が起きてくる

可能性はございます。

だからといって

治療をすべて

諦める必要も

ありません。

検査結果を見て

その時点で

可能な治療を

主治医の先生と一緒に

お考えになって

決定していけば

良いのです。

トリプルネガティブ乳がんであれば

最も大切な治療は

抗がん剤治療となります。

手術後にも

抗がん剤治療を

再発、転移予防のために

ご提案されることと

存じます。

副作用としては

脱毛や、嘔気や

白血球減少が

最も起こりうる

ものです。

手術で

摘出された乳腺の中で

再度

組織型や

ホルモン感受性などを

チェックしていると

思われますので

まずは

その結果をしっかりと

確認しましょう。

術前診断と

術後診断が異なる場合が

20%ほどございます。

また

むやみに

再発や転移の不安で

苦しまずに

事実をひとつひとつ

理解し、

受け容れ

前向きに治療方法を

決めていくことが

大切です。

乳がんは

転移があったとしても

長期生存が望める

疾患です。

毎年毎年

新しい治療方法も

開発されています。

根治や完治は

容易ではありませんが

諦める必要は

ありません。

必ず最適な

解決方法が見つかります。

だから

大丈夫です。

これからも

応援していますからね。

またご不安な時には

いつでも

ご相談くださいね(*^_^*)

【関連記事】

トリプルネガティブ乳がんは予後不良?


(参考文献:乳癌診療ガイドライン2015)

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