乳癌検診応援ブログ
諦めない女性を 外科医 高橋 保正
が応援します

乳房切除後の局所再発

2016年05月01日
334PV

まこさまから

ご相談をいただきました。

********************

高橋先生、

いつもメール

楽しみにしています。

乳癌の全摘手術治療後、

4年目で局所と

鎖骨下リンパ再発の

治療方針について

教えていただけますか?

初発時、

左乳房切除及び

腋窩リンパ節郭清後、

抗がん剤AC療法

(3週に1回×4回)終了後、

タキソテール

(3週に1回×4回)と

ハーセプチン

(3週に1回×18回)と

ホルモン療法アリミデックス

(毎日内服5年)です。

ホルモン療法中に

再発しました。

再発時、

乳腺腫瘍摘出術

リンパ節群郭清術後、

アブラキサン(3週に1回×6回)と

ハーセプチン・パージェタ

(3週に1回×18回)、

ホルモン療法タモキシフェンと

放射線治療です。

4月から

ホルモン療法だけになります。

私はハーセプチン・パージェタを

続けたいと思うんですが、

主治医は必要ないと

言われます。

先生もそう思われるのか、

ご意見を

お聞かせいただけたら

嬉しく思います。

それと、ホルモン療法

タモキシフェンだったんですが

精神的落ち込みが強いので、

フェマーラに変えましょう

という事になりました。

こちらもそれで

いいのでしょうか?

お忙しいでしょうが

よろしくお願いいたします。

*********************


高橋です。

まこさま。

ご相談をありがとうございます。

お返事が遅くなり

申し訳ございません。

おそらく

今回の再発を

主治医の先生は

完全に摘出できていると

ご判断されているのだと

推測いたします。

肝臓や肺など

転移を起こすと

致命的となりうる臓器への

転移が認められた場合には

アブラキサンや

ハーセプチン、

ならびに

パージェッタを

継続なさると思います。

そうなさらないということは

まずはホルモン治療で

経過観察をおこない

もし今後

CT検査などで

肝臓や肺などへ

転移が見られた場合には

再び

ハーセプチンと

パージェッタを

再開なさるお気持ちで
いらっしゃるのかも

しれません。

局所や

鎖骨下リンパ節を

手術で摘出し

放射線治療で

リンパ節再発予防を

おこなっているのであれば

私もホルモン治療で

経過をみていくことと

存じます。

今回の再発は

全身への転移ではなく

あくまでも

局所再発であるという点が

重要です。

局所再発は

局所への治療が

中心となります。

局所への治療が終了後は

副作用の少ない

ホルモン治療を選択するのが

ベストだと考えます。

アリミデックスから

タモキシフェンに変更し

副作用があるようでしたら

フェマーラへの変更も

良いと思います。

以上、

少しでも

お役に立てましたら

とっても嬉しいです。

これからも

まこさまを

応援しています。

いつも

ありがとうございます(*^_^*)


(参考文献:乳癌診療ガイドライン2015)

メルマガにご登録されますと

私、高橋保正からの

応援メッセージを毎朝お届けします。

こちらからどうぞ↓↓


乳がん無料小冊子プレゼント

在宅ホスピス医のブログは

こちら

→ http://yasumasatakahashi.com

「末期がん」と言われてもあきらめないで

→ http://kanwa-care.com

ご相談はこちらから(*^_^*)

→ https://blog.smile-again.net/soudan