がんの患者様とともに過ごしている御家族にもそれぞれの思いがあります。
<ご質問>
腫瘍マーカーは本当に有用か?
<お答え>
腫瘍マーカーは、乳がん手術後の再発をチェックする目的にはあまり役に立ちません。
腫瘍マーカーは100%正確にがんの再発を示しているわけではなく、腫瘍マーカーの数値が高くなっても必ずしもがんが再発したとは言えません。
一方、腫瘍マーカーの上昇がなくても再発している場合もあります。
従って、腫瘍マーカーの役割はあくまでも補助的なものです。
また、腫瘍マーカーは早期の乳がんで上昇することは少なく、乳がん検診としての目的にも役に立ちません。
治療後の経過観察中に腫瘍マーカーを測定し、数値が上昇していた場合は、1~3ヶ月後に再度検査をして慎重に経過を観察するとともに、他の検査も併せておこない転移がないかを探します。
“患者さんのための乳がん診療ガイドライン 2009年版” 日本乳癌学会編
金原出版株式会社 より抜粋引用
このように、腫瘍マーカーはあくまでも目安です。
ただし、始めに数値が高かった方は、治療により変動があるかどうかをチェックします。
通常は、手術などの治療とともに高かった数値が下降してきます。
この上昇、下降を私たちはグラフにしてチェックしています。
何回かチェックしていくなかで、グラフの上昇曲線が明らかであれば再発を疑います。
一度上昇して下降することもあります。
ですから、数値に一喜一憂はしないでくださいね。
がん患者様を囲む御家族はみんなどきどきしています。
いつ再発するのか、いつ元気がなくなってしまうのか。
患者様御本人と同じく不安を抱えていらっしゃいます。
あまりにも不安で御家族同士で口論になってしまったり、
雰囲気が悪くなってしまうことがあります。
みんなの気持ちは一つのはずです。
「元気になってもらいたい。」
みんなそう思っているのです。
ですから、
特定の誰かを責めたり、
必要以上に口論をしたり、
しないでくださいね。
患者様御本人が一番悲しくなってしまいます。
もし御家族の方が、そういった状況で苦しんでいらっしゃるとしたら、
それを私たちにお伝えください。
御一緒に良い関係に戻れますようにお手伝いいたしますからね。
御家族の方も、一人一人が抱え込んで悩んでしまわないようにしましょうね。
でも・・・。
なかなか人には言えないんだよね (T_T)
だけど頑張って相談してみるね!!
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痛みの相談した後も、止まないので、昨日喘息でかかっている病院(乳癌でかかっている病院は遠いので)の、整形外科で診ていただき(レントゲンで診てもら)ましたら、まえに診てもらった整形外科とは、見解が違いやはり五十肩と言う事で、注射をして頂きました。どうしても乳癌患者として、心配がつきません、乳腺炎と言われ一年忙しく癌検診せず、次の年に癌告知ショックでした。痛みは有ったのですが、剣道をしているからだと思っていました、乳癌は痛みもあるのですよね?世間では無いように言っていますが、本当に沢山の方が検診を受け、長生きできますように、長々すみませんでした。有り難うございました。
こんにちわ、はじめまして。
初めて質問させていただきます。
43歳で昨年末、健康診断で初めてマンモグラフィーを受けて左乳腺石灰化で要精密検査になりました。その後乳腺外科で検査して、触診、エコー問題なし。マンモグラフィーで左乳腺石灰化が割と広範囲に細かく散らばった感じで見つかりました。
乳腺MRIも受け、結果は乳腺症による石灰化ということで半年後の経過観察でもいいし、マンモトーム生検は今すぐにやらなくてもいいと思いますが・・と言われましたが、結局今年に入ってマンモトーム受けましたところ、前癌病変という結果でした。
もともと、もし悪性の場合は広範囲にあるので全摘になると聞いてました。前癌病変がどの状態にあるのかわらないのですが
主治医の先生は今の段階では手術できない(全摘だからだと思うのですが)ので半年後にマンモグラフィーで見て石灰化が増加していたらまたマンモトームで調べるということになりました。
私のような場合はこれがベストなんでしょうか?
それとも今の段階で全摘手術したほうがいいのでしょうか?
先生は癌化するのは一年後かもしれないし、もしかしたら何十年先かもしれないし・・わからなしから。でも今の状態がわかっているということだけでもよかったと思いますよと励ましてくださりましたが・・・
すごく、心配だし、悩みます。
ロロ様 from yasuu
体の痛みは人の元気を奪います。
普段は何とも思わないことも痛みのために、
悪い方悪い方へ考えてしまいますよね。
どうか、お注射で楽になりますようにお祈り申し上げます。
またお困りの時にはお話をお聞かせくださいませ。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
yasuu
しぇりる様 from yasuu
しぇりる様。
はじめまして。
ようこそおいでくださました。
深く感謝申し上げます。
前癌病変は、
異型過形成と呼ばれるものですね。
異型過形成と診断された女性の約10%が、
10-15年の間に浸潤性乳管癌を発症するとの報告もあり、
厳重な経過観察が必要です。
今はあきらかながん細胞が存在しないため、
定期的な経過観察でよろしいかと存じます。
どうしてもご心配であれば、
主治医の先生にお願いして、
2-3ヶ月毎に経過観察を続けていってください。
分からないことが一杯で不安になってしまうと思いますが、
御一緒にお答えを探していきましょう。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
yasuu