乳癌検診応援ブログ
諦めない女性を 外科医 高橋 保正
が応援します

えっ?ミッキーがそんなことを・・。

2010年03月23日
248PV

動物愛護も大切。
ヒトの命も大切です。

<分子標的治療薬 その4>
―トラスツズマブの開発経緯―
HER2は20-30%の乳がんで過剰発現・遺伝子増幅が認められるがん遺伝子であり、
HER2シグナル伝達の亢進は、生物学的悪性度を高め、
患者の予後を悪くする。
1980年代後半に、
マウス抗HER2モノクローナル抗体4D5が開発され、
HER2を過剰発現するヒト乳がん細胞の増殖を著明に抑制した。
その後、
遺伝子組み換え技術を利用して、
4D5抗体のヒト化が行われた。
“これからの乳癌診療 2009-2010“ 監修:園尾博司先生 金原出版より抜粋引用

マウスで開発された抗体を、
ヒトの体内に注入すること。
どのようにお感じでしょうか。
深く調べると、
何だかびっくりするようなことも分かってしまいますね。
マウス、
すなわち
はつかねずみ、
の複数の細胞を一つにくっつける技術。
これを利用してつくった抗体を
単クローン抗体、
すなわち
モノクローナル抗体、
と呼びます。
この技術は1975年に開発され、
開発に携わったケーラー博士とミルスタイン博士は
ノーベル賞を受賞しました。
しかし、マウスでつくられた抗体は、
ヒトの体に入れると異物として認識され、
攻撃対象となり
ヒトの体は強いアレルギー反応を起こしてしまい危険です。
ですから、ヒトの体内でも大丈夫なように、
このマウス抗体のほとんどの部分(90-95%)を
ヒトの抗体に置き替えたものを、
ヒト化抗体と呼びます。
ヒト化抗体は、
比較的副作用が少なく、
安心してヒトの体内に投与することができます。
はつかねずみと言えばミッキーさんですね。
ミッキーさんにも感謝しなくちゃね。
ディズニーランドに行ったら、
トラスツズマブ(ハーセプチン)を思い出してみましょうね。
でも、
ちょっと思い出したら、
すぐに忘れて、いっぱい楽しんでくださいね。
食事にしても薬にしても、
動物たちのおかげで、
わたしたちヒトは、
より安全なそして安心な暮らしを手に入れられるのですね。
動物たちに感謝です。
ヒトにも感謝。
動物たちにもいつも感謝だね。
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