乳癌検診応援ブログ
諦めない女性を 外科医 高橋 保正
が応援します

あっ、しこりが。

2009年10月27日
266PV

皆様が気づいてひやっとするのが“しこり“です。
“しこり“を感じたらどうしたら良いのでしょうか。

質問:
乳房のしこりの診断にはどのような検査がおこなわれるの?
お答え:
<問診>
病院に行くとはじめに問診票を渡されることが多いと思います。
月経の状況や出産・授乳の経験・家族でがんにかかった方の有無などの質問は、乳房の状態や乳がんのなりやすさを判断するためのものです。
しこりについては、
いつ気づいたか、
気づいてから大きさは変わらないか、
月経の周期で大きさに変化はないか、
痛みを伴うかなどを聞かれます。
月経の周期によって大きさや硬さが変わる場合は、
乳がんとは無関係のことが多いです。
“患者さんのための乳がん診療ガイドライン 2009年版” 日本乳癌学会編
金原出版株式会社 より引用

実は問診はすごく大切です。
いつ頃からどのような症状があったのか。
今までにどのような御病気をされたことがあるのか。
御家族の御病気など。
それ以外にも、
女性ホルモンに関与する項目についても詳しくお聞きします。
お子様の人数や出産時期。
月経周期にも重要なヒントが隠れています。
「そんなことまで聞くの?」
という表情をされる方たちもいらっしゃいます。
そうなんです。
何でもお聞きするのです。
さらに私は、
飼っているワンちゃんのお名前やネコちゃんについてもお聞きすることがあります。
・・・それは、患者様の全てをお聞きすることによって、
“今何を大切にされているのか。”
“何をどのように解決していけば、安心していただけるのか”
など色々なことを手がかりに考えて差し上げなければいけないと思っているからです。
失礼だな!
って思われたらごめんなさい。
でも医師は、患者様のすべてを知った上で治療方針を考えていかなければいけないと、やっぱり思っていますのでこの姿勢は変えるつもりはありませんからね。
うん、でもパソコンに向かったまま無表情で診察する医師よりも、その方がちょっといいかも!って、今日もクリックをお願いできますか!!
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