乳癌検診応援ブログ
諦めない女性を 外科医 高橋 保正
が応援します

topoⅡα遺伝子の異常

2009年01月14日
322PV

みなさん今日も一日お疲れ様でした。
寝る前に、お酒を飲む前にちょっとだけおつきあいくださいね。
遺伝子レベルで乳がんを考えるシリーズです。
表面的な事だけではなく、身体の奥から病気を見つめると答えが見えてくることがあります。

「TopoⅡ遺伝子は第17番染色体に位置する。
そして、ヒト上皮成長因子受容体2(HER2; human epidermal growth factor receptor 2)/
neu 遺伝子に隣接している。
Tampere大学(フィンランド)の研究グループにより、TopoⅡ遺伝子異常(遺伝子の増幅または欠失)は初めて報告された。
トポイソメラーゼⅡα(topoⅡα)遺伝子の異常が最も高頻度に認められるのは、ヒト上皮成長因子受容体(HER2)増幅腫瘍である。
同研究グループのin vitroデータでは、HER2およびtopoⅡ遺伝子増幅を伴う乳がん細胞がアンスラサイクリン系薬剤に高度に感受性であるのに対し、HER2増幅/topoⅡ非増殖細胞では、アンスラサイクリン感受性が低いことを示唆した。
この知見はアンスロサイクリン系薬剤への高い感受性がHER2陽性腫瘍に限定しないことを示唆している。
American Society of Clinical Oncology 2008 Educational Book , Breast Cancerより抜粋引用」

わたしも自分の中でよくかみ砕きながら、自分にわかるように、そして皆様にご理解いただけるような文章にしているつもりですがいかがでしょうか。
それにしても乳がんは奥が深いですね。
まだまだしばらく遺伝子の勉強を続けていきますから明日もお付き合いくださいね。
神奈川でも、インフルエンザがかなりはやってまいりました。
インフルエンザウィルスは、実はマスクをしていてもマスクの編み目から侵入してきますので、マスクでウィルスをカットすることは不可能なんです。
では、なんでマスクで予防をしましょうと言うのでしょう。
実は、ウィルスは湿度に弱いのです。
50%程度の湿度と21℃以上の温度でインフルエンザウィルスはほとんど消滅するという論文があります。
マスクは口腔内の湿度と温度を高める働きがあります。
お部屋を「加湿器もくもく」に、そして「暖房がんがん」にすれば、インフルエンザウィルスは「さよならー」って、いなくなるようです。
以上、内科の先生からこっそり教わったお話でした。
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