乳癌検診応援ブログ
諦めない女性を 外科医 高橋 保正
が応援します

topoⅡα遺伝子の異常 その3

2009年01月16日
298PV

今日も硬くてなかなか飲み込めないメニューとなっております。
ゆっくりじっくりことこと煮込んで、よくかみ砕いて味わってから飲み込んでいきましょう。

「アンスラサイクリン奏効の分子予測因子には、
1.TopoⅡ遺伝子異常(遺伝子増幅や欠失)
2.TopoⅡ蛋白過剰発現
3.DNA修復障害
がある。
1. TopoⅡ遺伝子異常(遺伝子増幅や欠失)
TopoⅡα遺伝子の異常が最も高頻度に認められるのはHER2増幅腫瘍である。
しかし、HER2非増殖腫瘍でもtopoⅡ遺伝子増幅やtopoⅡ遺伝子欠失(欠失の方が多い)が10%未満あると報告されている。
2.TopoⅡ蛋白過剰発現
TopoⅡはDNA複製期における重要な酵素で、増殖中の腫瘍にtopoⅡ蛋白の過剰発現が認められるのはそのためである。
従って、増殖率の高いHER2陰性/ホルモン受容体陽性腫瘍(luminal non-A あるいはluminal B tumor)では、蛋白の過剰発現が予想される。
増殖率の高いHER2陰性/ホルモン受容体陰性腫瘍(トリプルネガティブ腫瘍)もtopoⅡ蛋白を過剰に発現することが予想される。
American Society of Clinical Oncology 2008 Educational Book , Breast Cancerより抜粋引用」

3.DNA修復障害は明日にしましょうね。
今日は病院全体の行事があるのですが、そんな日に外科ではいつも何かがおこります。
今、内科の先生がどなたかのおなかのCT写真を持って相談にいらっしゃいました。
ほら、やっぱり何かがおきました。
病院行事の不参加決定です。
それでは、また明日もちょっと難しい勉強の続きをしましょうね。
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