最近ちょっと難しいお話が続いていて申し訳ありません。
今日は時々ご質問がある、HER2陰性乳がんにおけるアンスラサイクリン系薬剤の有効性に関するお話です。

「術後化学療法におけるアンスラサイクリン系薬剤の臨床活性について、原発乳がんのHER2の状態別に評価するレトロスペクティブ研究が、この10年間に数多く行われてきた。
この分野で最も重要な研究の一つが、2006年にカナダ国立癌研究所(National Cancer Institute of Canada, NCIC)により報告された。
この報告によると、HER2非増幅腫瘍を有する患者ではアンスラサイクリンをベースとした術後化学療法の臨床的有用性が認められなかった。
しかしこのようなHER2に関する研究結果を臨床にあてはめるのは慎重を期すべきである。
アンスラサイクリン奏効の分子予測因子は、
topoⅡ蛋白過剰発現
DNA修復障害
であり、これが認められるのはHER2陽性サブタイプのみでないため、HER2陰性患者でもアンスラサイクリン系薬剤が臨床的にきわめて有益な患者がいる可能性を示唆する。
American Society of Clinical Oncology 2008 Educational Book , Breast Cancerより抜粋引用」

この数日間のまとめを明日しましょうね。
難しいお話におつきあいくださいましてありがとうございます。
また元気の出るお話もしますからね。
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