衝撃的な予防的両側乳房切除術。
もう少し掘り下げてみてみましょう。

「BRCA1あるいはBRCA2遺伝子変異をもつ女性を研究の対象とした場合、変異を持たない女性に比べて乳癌発病の危険率が高いことが知られている。
こういった、乳癌発病の高いリスクを有する女性群を対象とした予防的乳房切除のランダム化比較試験は、倫理的理由により実施不可能で報告は全くない。
しかし、BRCA1あるいはBRCA2遺伝子変異を持つ女性においては、予防的乳房切除により、乳がん発病リスクが減少することは明らかである。
ただし、予防的乳房切除が生命予後に及ぼす影響に関しては、該当する報告が無く不明である。
また診断法における遺伝子、変異配列、方法などの特許の権利問題や検診法、カウンセリング制度、そして社会差別の問題等、日本の現状では確立されていない点が多く、日常診療で勧めるだけの根拠が不十分である。
対象者に予防的乳房切除という予防措置を行うことは、現行の乳癌検診に比べ、発病前の処置を行う面でより効果的に乳癌死亡を減少させると思われる。
今後施行に向けての臨床試験等を早急に実施することが重要である。
乳癌診療ガイドライン 疫学・予防 2008より抜粋引用」

今現在がん細胞が存在しない乳房を切除する覚悟。
これは相当に強い気持ちがないと難しいと思います。
また手術後の精神的なサポートも必要です。
乳房再建がこの覚悟を後押しするかもしれません。
まずは、あせらずに乳癌検診を忘れずに受けることからはじめましょうね。
ブラックペアン1988” 海堂 尊 著
読み終わりました。
大学病院の輝かしく華やかな部分と、大学病院ならではの権力争いや足の引っ張り合いが迫力あふれる描写で描かれていました。
ブラックペアンは私たちの病院には存在しません。
しかし現在、この本に登場する最新鋭の機械を利用して、全国どこの病院でも外科医は手術をおこなっています。
時代の流れはすさまじいですね。
医療の世界でも、常に新しい研究がなされています。
しかし暴走はいけません。
常にこころを忘れずに、そして患者様の安全を第一に、研究はなされていかなければいけません。
とくに、がん治療に関しては
研究で新しい戦略を開発すること、と同時に
その戦略が苦痛や危険をともなわないこと。
が、大切だと思います。
今は、まだ副作用がでても仕方がない風潮となっておりますが、できれば副作用のない治療の開発が望ましいですね。
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