さて、遺伝子に変異があるかたの乳がん発症の予防について考えてまいりました。
それでは、遺伝子検査自体の有効性はどうなのでしょうか。
女性全員の遺伝子検査をすれば良いのでしょうか。
それは、ちょっとちがうみたいです。

「”乳がん家族歴を有する女性に対してBRCA1あるいはBRCA2遺伝子変異検査は勧められるか”
推奨グレードC
エビデンスは十分と言えないので日常診療で実践する際には十分な注意を要する。
BRCA1あるいはBRCA2遺伝子変異をもつ女性の生涯の乳がん発病率は約80%と高率である。
Fordらは、International Breast Cancer Linkage Consortiumの分析を基にBRCA1遺伝子変異の認められる割合を、一般女性では人工1,000人に1.2人(0.12%)、乳がん患者の場合40歳以下では5.3%、40-49歳では2.2%、50-70歳では1.1%と報告した。
また、60歳以下の乳がん罹患者が4人以上いる家系では50%、
乳がん・卵巣癌の両方に罹患している女性がいる家系では80%にBRCA1遺伝子変異が認められた。
乳癌診療ガイドライン 疫学・予防 2008より抜粋引用」

私たち川崎幸病院外科の今年の標語のひとつに“one for all”があります。
「ひとりはみんなのために。  みんなはひとりのために。」
という気持ちをこめてみんなで考えて決めました。
私たち医師の業務は、患者さまを24時間年中無休で支えていくという重要な役割があります。
しかし必ずしも全ての患者様の側に、いつもいてさしあげることはできません。
だからと言って、他の先生が担当している患者様の具合が悪いときに、
「自分は主治医でないから知りません。」
これは医師としていいのかな?って思ってしまいます。
チームの個人個人がそれぞれの役割をきちんと果たし、
できるだけチーム全体ですべての患者様の病状を把握し、全員で治療にあたる。
この精神が“one for all”です。
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