今日は、わきのしたのリンパ節についてお話します。せっかく手術でがん細胞を切除するのであれば、局所にはがん細胞を残したくないですよね。
そこで登場する言葉が、腋窩リンパ節郭清です。これは、転移したがん細胞を残らず切除することを目的としておこなう手術です。
以前は、ほぼすべての乳がんの患者様に行っていました。しかし、この手術により腕がむくんでしまう、いわゆる“リンパ浮腫”が後遺症としておこってしまうことがあるので、今は必要がないであろうと判断できる方に対してはできるだけこの手術を行わない方向で私たちは考えています。

「乳がんの手術の目的として腋窩のリンパ節を郭清することが重要である。
リンパ節郭清とは、乳房のリンパの流れの延長にある腋窩(わきのした)のリンパ節を切除することである。取り出したリンパ節内にがん細胞がないかどうかを組織細胞レベルで検索することになる。
リンパ節にがん細胞が存在するということは、全身にがん細胞がすでに転移している可能性を示唆することと考えられている。」
「早期乳がんの治療の変遷と治療最前線」   首藤 昭彦先生
予防医学 第49号(2007.12)より引用

リンパ節郭清が必要かどうかの判断に、センチネルリンパ節生検があります。以前もお話しておりますが、また今度お話いたします。
乳がんは、全身病の考え方で治療することが大切です。従って、首藤先生がおっしゃるように全身にがん細胞が流れている可能性が高いかどうかを、慎重に判断して次の治療にとりかからないといけません。
でも決してこわがる必要はありませんからね。一歩ずつ着実に治療をしていきましょう。
  
今日は、先ほど川崎市医師会で検診のマンモグラフィーをチェックしてきました。いわゆる読影という作業です。
健康診断としてマンモグラフィーを受けられた方の写真を、それぞれの病院の先生が最初にチェック(一次読影)をします。そして、その写真を回収し医師会に協力しているマンモグラフィー読影医がもう一度チェック(二次読影)するシステムになっているのです。
本日は全部で77人の方のマンモグラフィーが届いておりました。今、読影が終わり病院に戻ってきました。
もっともっと私たち読影医がひいひい言うくらい、マンモグラフィー検診を受けてくださるように周りの方たちにもお伝え下さいね。
まだまだ余裕ですよグッド
それでは緊急手術に行ってきまーすジョギング