ホルモン療法に関して、本日は注意すべき事について学んでいきましょう。

「アロマターゼ阻害薬は、毒性においてタモキシフェンと比較して膣出血、膣分泌の頻度は少なく、子宮内膜癌の発生はほとんどない。
血栓症などの重大な血管障害もきわめて少ない。
しかしアロマターゼ阻害薬は骨密度が低下し、骨折の危険性が増す可能性があるので、1年に1回程度の定期的な骨密度の検査が推奨される。
アロマターゼ阻害薬の5年以上の至適投与期間は明らかではない。
またタモキシフェンの有効性が、その代謝酵素に左右されることが指摘されている。タモキシフェン活性型の濃度が十分に得られない患者では効果が低下する可能性がある。
パキシル(パロキセチン)などの薬物相互作用によってタモキシフェン活性が低下することも知られており、タモキシフェン投与中のパロキセチンの投与は避けるべきである。
閉経前乳がんにおいてはタモキシフェンにLH-RH アナログによる卵巣機能抑制が加わるが、アロマターゼ阻害薬+LH-RHアナログも臨床試験中である。」
癌研有明病院化学療法科乳癌担当部長 伊藤良則先生
日本医師会雑誌 第137巻第4号 2008年7月 より引用

来年2009年3月には、またスイスのザンクトガレンで世界中の乳腺外科医が集まって、乳がんに対する有効な治療法を討論します。その結果、有効であるとみんなに認められた治療方法が世界標準になるわけです。
このホルモン治療に関する新しいデータもまた発表されるのでしょうか。
そのときには、最新の情報をお伝えしていきたいと思っています。
明日はまた横浜で乳腺の勉強会がありますので、ここでもどんな議論がでてくるのか興味深いです。
新しい情報があったら、お知らせします。
今日も、当院で乳腺の検査で太針生検を受けられた方がいらっしゃいます。皆様、とても不安なお顔をされていらっしゃったので、「大丈夫ですよ、やさしくしますからね。」とお伝えさせていただいてから、慎重に丁寧におこなわせていただき皆様無事に終了しています。
検査終了後は、「思っていたほどつらくありませんでした。よかったです。」とお言葉をいただき、こちらが恐縮してしまいます。
でもやはり、初めての検査は不安ですよね。
また結果を待っている間も、ご不安なことと思います。
私たちは、どのような結果でも対応できるように常に情報を入手し、作戦を練っておりますので、ご心配されないようにしてくださいね  
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