ハーセプチンに関して多くの患者様が、次の情報を、そしてまた次の情報を欲していることと思います。
本日は中外製薬様からいただいた資料よりコメントを引用させていただき、勉強したいと思います。
「<適応拡大承認前に術後化学療法を終了したHER2陽性症例は、どこまで遡ってトラスツマブを投与すべきか。>
非常に難しい問題であるが、HER2陽性乳がんは比較的早期に再発することが多いので、術後5年も経過していたら必要ない と思われる。
確固たるエビデンスがあるわけではないが、当院のHERA試験登録症例で無投与群からトラスツマブ投与に変更した症例のうち、術後2年近く経過後に投与開始した患者様もいる。
変更症例がほぼ再発していないという現状を考えると、術後化学療法終了から1年以内の症例はトラスツマブの対象として考慮すべきと思われる。」
愛知県がんセンター中央病院 乳腺科 部長 岩田 広治先生
中外製薬株式会社 第三期第一回乳がんTV講座(2008.5.9)より引用
ハーセプチン(トラスツマブ)に関しては、まだまだこれから分かってくることもあると思いますので、常に目を光らせていないといけませんね。
来週は、がん緩和ケアに関する講演があるので準備をしているのですが、院内で実施した緩和ケアに関するアンケート200人分のデータ処理が今終わりました。
これから、具体的な講演内容を決めていこうと思っています。
どのような講演にしましょうか。
わかりやすい、そしてためになる、ということに重点をおいて、作戦を練っております。
対象は近隣の医療施設の病院スタッフとなっておりますので、情報が有意義であれば川崎そして一部横浜地区の患者様のお役にたてる病院が増えていくと思います。
少しでもこれが現実になるように、また不眠不休でがんばります!!
という心意気はあるのですが、ついついイスの上でゆらゆらしてしまいます。
もうちょっとしたら横浜の乳がん研究会にでかけます。
終わったらまた病院で来週の仕込みに入ります。
と思っていたら、明日は東京で抗癌剤治療に関する発表があるので、その準備もしないといけませんでした。うっかりうっかり(^^;)
やること一杯で楽しそうでしょ。
はい、楽しいんですよ、スリリングで
ヤスー先生、こんばんは。
いつもありがとうございます。
またお聞きしたいことができました。
術後のハーセプチンについてです。
術後、3週間毎に受けており、9回終わりました。
次回の3週間後ですが、どうしても
病院に行くことができないため、飛ばして
6週間後に10回目を受けることとなりました。
6週間も開くと、再発の危険が
高くなりますか? 3週間毎にきちんと
受けている人と比べて、途中に抜けると
やはり危険ですか?
すごく心配になってしまいました。
先生、どうか教えてください。お願いします。
ともこさま from yasuu
ご相談どうもありがとうございます。
臨床試験では、ハーセプチンを3週間ごとに
一年間継続することで成績をだしています。
途中で6週間あけた場合にどうなるかという検討はしていません。
ですから6週間あけたから再発しやすいとは言えないです。
1年間きちんとお受けになっても再発する方はいらっしゃいます。
もしご不安であれば、6週間あけずにお受けになれば良いと思います。
主治医の先生の予約を早めに取り直してみてはいかがでしょうか。
不安は、その理由を突き止めて、解決してしまえば良いのです。
6週間あけるのが不安であれば、6週間あけなければ良いのですよ。
外来予約を早めにお取り下さいね。応援しています。
yasuu
Yasuu先生 おはようございます。
お忙しい中、いろいろな方の悩みや不安に答えてくれてる先生に尊敬します。
3回目の質問になります。
温存術後(右胸)1年を過ぎました。
術後2.3ケ月は右肩も普通に上がりよかったのですが、術後5ケ月頃、傷口の治りが悪く再度縫いなおしたりしてから、段々と肩が上がらなくなりました。洗髪や着替えなどにも苦労しました。
今は以前よりも上がるのですが、足の怪我で整形外科に行き、肩もみてもらったところ「固まってしまっているので注射を打って痛みを和らげ、リハビリをするといいですよ」と言われました。
手術側の手は、怪我したりしないように言われてたし・注射とか血圧でも逆方向でしますよね?
それなのに、肩に注射していいものなのかと・・
整形外科の先生は大丈夫ですと言われていたのですが、今回は打たずに帰ってきました。
しても大丈夫でしょうか?
ゆひろさま from yasuu
いつもご訪問どうもありがとうございます。
そうですね。
手術や傷の状況が分からないので、
肩のお注射は、
主治医の先生にご相談してからのほうが
よろしいかと存じます。
まずなぜ肩が痛むのか。
抗がん剤のタキソールやホルモン治療でも
関節痛を感じることがございます。
主治医の先生にも肩関節の痛みの原因を考えていただき
主治医の先生が注射を許可してくださればよいと思います。
脇の下の傷の具合やリンパ節郭清の状況によって
お話は変わってくると思いますのでね。
これからも応援しています。
yasuu