今日は、順天堂大学乳腺センター長 霞 富士雄先生の2008年6月の御講演より抜粋しお話させていただきます。
乳がん治療の現状と将来という内容でお話いただきました。要旨は以下の通りです。
「乳がんの治療は、大きくわけて局所療法と全身療法がある。
局所療法は、手術や放射線治療。
全身療法は、化学療法やホルモン療法である。
化学・ホルモン療法によるpCR(病理学的完全奏効:顕微鏡検査でがん細胞が完全に消失していること)が増加すれば、手術の必要性が低下してくる。
乳がんの原発部分とリンパ節転移をきれいに根治的に切除(そして放射線治療)をしても乳がんはすべての症例において治癒するわけではない。
すなわち局所切除+リンパ節郭清は現在目に見えるものの根治を行っているにすぎない。
乳がん細胞が直径20μ、ダブリングタイム120日と仮定して、乳癌が直径1cmになるまでに8.8年かかりその間にほとんどの癌が転移を起こしていると考えられる。
従って必要なことは、目に見えない遠隔転移の治療である化学ホルモン療法である。」
今日はこわいおはなしをご紹介しているのではなく、“乳がんはゆっくり成長してくるタイプのがんであるので、小さいうちに発見して、全身への微小な転移を適切な治療で消滅させ病気を乗り越えましょう”、とお伝えしているのですからご安心ください。
今日は休日ですね。
でも働いている方はいっぱいいらっしゃるでしょう。
わたしも朝まで当直でした。
今から昨日の手術の方や病棟入院中の患者様方を訪れて、みんなの笑顔を確認してきますね晴れ