乳癌検診応援ブログ
諦めない女性を 外科医 高橋 保正
が応援します

乳がんは全身病

2008年10月03日
325PV

つらいタイトルで申し訳ありません。皆様を悲しませるつもりで言っているのではありません。まだ、乳がんを誤解されている方が多くいらっしゃるので、皆様に真実をお伝えしたいのです。
これは乳がんはたとえ1cmであっても全身に転移を始める可能性があるということを表した言葉です。従って手術だけではなく、その後の追加の予防治療が大切となることがご理解いただけると思います。
今はまだ、乳がんが全身に転移がはじまっているのかどうかを確認する方法は確立されていませんので、切除した乳腺の顕微鏡の検査結果によってその後の治療を患者様おひとりおひとりに対して検討を行って決定しております。

「癌の分子を標的とした治療が進む一方で、治療対象となる乳癌の進展度を分子レベルで診断、把握する必要がある。
癌が全身的になっている場合は薬物療法の絶対適応となるが、そこで重要となるのは、その乳癌が本当に局所にとどまっている癌なのか、それとも全身疾患の一部を見ているものなのかを選別することである。
一見小さな癌であっても血液、リンパに乗って遠隔部に微小転移があれば、全身薬物療法の適応となるが、局所以外に癌細胞が一個もないことが証明されれば、手術、放射線の局所療法が最適となる。
これを見分ける技術として注目されているのは末梢血に微量に存在する乳癌細胞(circulating tumor cell; CTC)である。」
癌研有明病院化学療法科乳癌担当部長 伊藤良則先生
日本医師会雑誌 第137巻 第4号 2008年7月 より引用

このように現時点ではまだ研究段階でも今後の光明となりそうな研究はたくさんあります。
皆様、ぜひ乳がんに対する理解を深め、今一体何をするべきか考えてくださいね。
もしお分かりにならないことは、ご質問下さいね。
神奈川乳癌治療研究会でもたくさんのメンバーが質問に答えてくれますからね。
昨日はちょこっと外国の方とお話をする機会がありました。
とても明るい方たちで、ちょっとだけ英語でお話しました。
私は中学生の頃から英語が大好きで、英会話に中学校3年生から通っていました。それでも、もともとがshyなもので実際に外国の方とお話をするときにはついつい小声になって無口になってしまいます。
こんなのではいけないと昨日は張り切っていっぱいおしゃべりをしました。
でも、思ったことがそのまま英語になって口からでてくる、というのとはほど遠かったです。
サービスして理解してくれていましたけど。
「また英会話に通いたいな」
いつも外国の方とお話したあとに考えることです。
なかなかお時間がありませんけれども・・・。
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