乳がん術後の放射線治療の意義ををお伝えします。

「Fisherらの“乳癌全身病説”によれば乳癌の治療のかぎとなるのは“初回手術時すでに存在する微小遠隔転移”の制御であり、局所治療の強度を高めても、生存率の向上にはつながらない。
このため長らく放射線治療は生存率の向上には寄与しないと考えられてきた。
ところが、乳房切除後に適切な内分泌化学療法に加えて胸壁および所属リンパ節に乳房切除後放射線療法(PMRT; postmastectomy radiation therapy)を行うことにより生存率が向上することが1997年に報告され、PMRTが一躍脚光をあびることとなった。
局所治療である放射線治療が生存率の向上に寄与するメカニズムとして、すべての乳癌遠隔転移が初回手術時にすでに存在するというわけではなく、一部には局所から全身へという段階的な進展様式をとるものが存在するという仮説に基づき、術後の放射線治療により局所制御率を高めることで、局所再発病巣からの二次的播種による遠隔転移を抑制しているのではないかと考えられている。」
京都大学大学院医学研究科准教授 光森 通英(みつもり みちひで)先生
日本医師会雑誌 第137巻 第4号 2008年7月 より引用

また神奈川乳癌治療研究会のご質問のお答えコーナーの担当の1週間が始まりました。
すでにいくつものご質問が届いており、こちらもきちんとお答えを作成中です。
一方、明日は病院内のスタッフを対象とした、乳がんの勉強会を開催します。
そのための発表のためのスライド作りも今やっているところです。
患者様のお役に立てるようなチーム医療を作り上げていくことの重要性についてお話します。
横浜市立大学主催 乳がん学校で学んでいることを、病院職員に改めてお伝えしたいと思っています。
明日は聖マリアンナ医科大学の先生も参加してくださることになっていますので、緊張しますが全力で恥ずかしくないような発表にしたいと思います。
それではまた明日。
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