昨日に引き続き、乳がん診療ガイドライン2008 外科療法 から腋窩リンパ節郭清について学びましょう。

「腋窩リンパ節郭清と腋窩への放射線療法を比較した試験としてはCurie研究所(フランス)でなされたものが有名である。
これは腫瘍径3cm以下、臨床的に腋窩リンパ節転移を認めない乳がんに乳房温存手術をおこない、腋窩リンパ節については郭清あるいは放射線療法のいずれかを行う比較試験である。
15年フォローアップ成績で、郭清群で局所コントロールは良好であったが、生存率は両群間で有意差がなかった。
逆に最近では、腋窩郭清が生存率に影響するとデータも出てきている。
1989-1998年のアメリカでのT1-2乳がん患者8,038人を対象にして腋窩郭清の生存率への影響をみた後ろ向きコホート研究がある。
非郭清群が、臨床的にすべて予後良好と考えられるグループ(小腫瘤、低悪性度、脈管侵襲なしなど)であったにもかかわらず、郭清群のほうが全5年生存率、乳がん特異的5年生存率ともに有意差をもって良好であった。
このように腋窩リンパ節転移が陽性の場合の腋窩リンパ節郭清は局所制御の意義が大きく、これが直接生存率の向上に寄与する可能性がある。」

今日は朝から日本癌治療学会に来ています。
大腸癌の抗がん剤治療に関する報告をこれからします。
乳がんに関する情報も集めてきます。
12月は乳がんの骨転移に関する発表を予定しています。
他の先生達の前で発表することは、自分を刺激したくさん勉強する良いきっかけになります。
自分たちの治療や経験を全国の先生に報告することは、独りよがりになりがちな治療を正すことにつながりますので、今後も継続していきたいと思います。
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