乳癌検診応援ブログ
諦めない女性を 外科医 高橋 保正
が応援します

非浸潤性乳管がん(DCIS)の分類 その3

2008年11月22日
729PV

非浸潤性乳管がんの分類の最終日です。

「非浸潤性乳管癌の亜分類に関しては、
1.腫瘍径
2.切除断端までの距離
3.病理学的因子(核異型度と壊死の有無)
の3因子で判定しているオリジナルのVan Nuys prognostic index(VNPI)と、それに
4.年齢の因子
を加えて改訂されたUSC/VNPIは予後に関するエビデンスが得られている。
特殊なDCISとして、アポクリン型、神経内分泌型、Pagetoid型などが存在する。
その他の分類方法として、広がりによって腫瘤形成型、乳管内進展型、微小型に分ける方法があるが、予後との関連性については知られていない。
現状では、病理報告書に
1.核異型度
2.組織亜型
3.壊死の有無
4.腫瘍径
5.切除断端までの距離を記載することが望ましい。
さらに必要に応じて
6.ホルモン受容体の発現状況も付記すると良い。
乳がん診療ガイドライン2008 検診・診断 から引用」

昨晩は、胃がん、大腸がん、肝臓がんに対する腹腔鏡手術に関する講演を拝聴してきました。
日本の中でも有名な先生方の手術ビデオを拝見しながらの御講演で、明日からすぐに活用できる素晴らしい内容でした。
今は、色々な事が小さな穴からできるようになって来ています。
しかし、患者様方は体への負担が少なくなってきている分、ドクターにかかる負担は大きくなってきています。
おなかを開ける手術は比較的短時間で終了しますが、同じ手術を腹腔鏡で行おうとすると、もう少し時間が必要となってしまいます。
また高等テクニックが必要となりますので、自己修練が必要です。
でも患者様の幸せのために、外科医たちそして医療スタッフたちは日々がんばっています。
そして常に手術テクニックの研鑽に努めております。
乳腺外科医は、手術テクニックの研鑽とともに、化学療法、ホルモン療法、分子標的治療、放射線治療、緩和ケア、そして形成外科的テクニックなど、あらゆることを脳にたたき込まないといけません。
そんなわけで今日も乳がんに関する集まりに参加してまいります。
でもいつ病院に呼ばれるか分からないので、緊張状態が続くんです。
そしてあまり緊張が続くと、おなかが痛くなっちゃうんです。
まるで受験生みたいですよね。
あっ、ぎゅるぎゅるぎゅる・・。
↓それはね、過敏性腸症候群っていって病気ではないんだよ(^o^)!!とクリックをお願いいたします。いつも応援ありがとうございます。  
blog ranking