乳癌検診応援ブログ
諦めない女性を 外科医 高橋 保正
が応援します

乳房温存術の利点と欠点

2008年08月07日
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横浜市立大学乳がん学校で学んだことの中から、乳房温存術について引き続きお伝えいたします。
<利点>
美容面ですぐれており、身体的・精神的満足度が高い。
20年生存率では胸筋温存乳房切除術とほぼ同等の成績である。
<欠点>
術後に5-6週間の放射線治療を必要とする。
20年以内に5-15%の確率で残存乳房内に癌が再発することがあり、その場合には乳房の再切除が必要となる。
 乳房温存術後に、放射線治療をおこなうことが残存乳房内の再発率を低下させます。
 しかし、放射線治療により皮膚がやけどしてしまうので乳房の皮膚が硬くなる可能性があることは、乳房温存をご希望される患者様には必ずお伝えするようにしています。
 今、新病院の建設に向けて、外来化学療法室で必要なアメニティについて考えています。
 実際に、外来抗癌剤治療をお受けになっているかたの、生の声をお聞きしたいと思っています。
「こんなサービスがあったらいいな。」
「こんな環境だったらいいな。」
「あそこにはこんなサービスがあるよ。」
色々なご意見をいただけると幸いです。
 皆様がどのような外来化学療法室をご希望されるのかを教えていただき、素晴らしい環境を整えたいと思っています。
 よろしくお願いいたします。
 ところで、実は先日映画“花より男子”を観てきましたポッ
「楽しいからどうしても観た方がいい」、という周りの人々のお薦めでこわごわと行ってきました。
 お客さんは案の定、女性ばっかりで非常に恥ずかしい思いをしましたが、かっこいい男たちの生き様を勉強させていただきました。
 これからの診療に役立てたい?と、思っています (^_^)v