乳癌検診応援ブログ
諦めない女性を 外科医 高橋 保正
が応援します

なぜ卵巣の働きを抑えるの?

2015年11月22日
489PV

本日は

LH-RHアゴニスト、

ホルモン治療の注射薬

について

考えてまいりましょう。

ホルモン治療の

内服薬と注射薬。

どちらかだけで良いのか

あるいは

どちらも

おこなった方が良いのか。

数々の

ご不安のお問い合わせが

ございます。

今日からの学びで

少しでもその疑問に

お答えが出せたら

嬉しいです。

まずは

なぜ

LH-RHアゴニスト

と呼ばれる

卵巣の働きを抑える

お薬が

注目されたのか、

その理由について

学んでいきましょう。


閉経前ホルモン受容体陽性乳癌

においては

卵巣由来の

内因性エストロゲンレベルを

低下させることが

重要である。

NSABP B-30では

術後化学療法によって

閉経となった患者が

そうでない患者と

比較して

生存率、

無病生存率、

ともに

有意に予後が改善した。

このことから

化学療法による

卵巣機能抑制が

予後に影響している

可能性が

示唆された。

卵巣機能抑制の

方法としては、

卵巣摘出術、

放射線照射による

卵巣機能廃絶がある。

しかしこれらには

手術による身体への負担

放射線によって

新たながんが発生する二次がん

などの副作用がある。

そのため

機能を元に戻すことができる、

つまり可逆的な

卵巣機能抑制作用を持つ

LH-RHアゴニストによる

薬物療法が

主流となっている。


乳がんの

一番の予防方法は

卵巣の働きを止めて

閉経状態に

することなのです。

しかし、

生理を止めることで

更年期症状や

骨粗鬆症などの

副作用も見られます。

ですから

すべては

バランスを考えながら

治療方法を

見つけていかなくては

なりません。

【ホルモン治療の疑問シリーズ】

タモキシフェン

5年か10年か?

→ https://blog.smile-again.net/336

(参考文献:乳癌診療ガイドライン2015)

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