乳癌検診応援ブログ
諦めない女性を 外科医 高橋 保正
が応援します

温存か、全摘か。

2015年06月04日
365PV

tsさまが、

ご相談をくださいました。

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乳ガンと肩こりのご返信、

本当にありがとうございました。

ご丁寧な回答をして頂き嬉しいです。

申し訳ございません。

もう一つ質問しても宜しいですか?

母は1.2センチと

割りと早期ということですが、

温存か全摘かどちらが、

今後再発リスクが低いか、

また、それぞれ

今後どんな治療法になるのか…

とても不安です。

またお答え頂ければ幸いです。

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高橋です。

tsさま。

ご相談ありがとうございます。

乳がんの手術治療には、

乳房を部分的に切除して

病気を取り除く温存手術と、

乳房すべてを摘出する乳房切除術があります。

さらに、

転移の可能性のあるリンパ節を摘出する

リンパ節郭清術があります。

そして、

リンパ節をすべて摘出することによる

リンパ浮腫などの合併症を防ぐために、

センチネルリンパ節生検という方法もあります。

これは、乳がんが

最初に転移する可能性のあるリンパ節のみを

切除して調べる方法です。

乳腺外科医は、

できるだけ小さな傷で、

確実に病気を摘出できるように

緻密な計画をたてて手術に望みます。

それでも、

どうしても温存手術ができない場合があります。

それは、がんを取り残す可能性がある場合です。

せっかく、乳房を温存しても

がんまで温存してしまったら意味がありませんから。

また、乳房温存手術を行ったあとは、

約1ヶ月の放射線治療が必要となります。

現在、基本的には

乳房温存術が早期乳がんの標準治療とも言えます。

しかし、全ての早期乳がんで

乳房温存術が完遂されるというものではありません。

そして

乳房温存手術後に放射線治療をおこなうのと、

乳房全摘術をおこなうのとの

術後の全身転移再発の比較では

再発率に差はないと

報告されています。

ただし

乳腺が残存しているために

乳房温存術では

乳房内再発に注意が必要です。

具体的には

直接に主治医の先生から

お伺いになるのが一番ですが

少しでも

お力になれたら嬉しいです。

応援しています(*^_^*)

乳がんと肩こりの記事はこちら

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