乳癌検診応援ブログ
諦めない女性を 外科医 高橋 保正
が応援します

しこりの針生検

2015年03月26日
350PV

ゆきさまから先日、

ご相談メールを

いただきました。

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3年前に石灰化のことで

ご相談申し上げて以来になります。

その後は年に一度の検診になり、

石灰化の部分も小さく

そして数も減ってきたとのことで

安心しておりました。

ところが今年の検診で

石灰化のあった左胸に

4ミリほどのしこりが見つかり

形からは変なものではなさそうだとのことですが、

その場で細胞診(針)を行いました。

結果は結論から言うと良性、

採取した組織が少量だったとのことで

いささか不安が残ったのですが、

先生がおっしゃるには

間違いなくしこりの組織を採取されての

結果なので再検査はひとまず必要ないとのことでした。

3ヶ月後に再びエコーで

変化がないか検査することになっています。

そのとき質問できなかったことを

先生にお聞きしたくてメールしました。

まず、

良性のしこりは悪性に変化することがあるのか?

また悪性に変化させない方法(生活や食事)はありますか?

良性のしこりはずっと残るものなのか?

小さくなって消えることもあるのでしょうか?

乳がんについてもっと勉強しなくては・・・

と思っています。

石灰化の時もそうなのですが、

検査で引っかかると急に不安になります。

どうぞご回答の程よろしくお願いします。

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高橋です。

ご相談どうもありがとうございます。

検査ご苦労様でした。

良性のしこりは

一般的に

悪性に変わることはありません。

しかし

しこりを検査するときに

針を刺せる部分は

しこりのごく一部ですので

全体のうちのごくわずかの組織で

全体像を推定することになります。

施設によって

針生検の正確な診断の割合が

異なってきます。

針の検査の正確度は

施設によって

70%から95%まで

様々です。

3ヶ月後に検査をおこなうのは

こういった針生検の不確実性を

補うためなのです。

「針生検が100%でないなら

 どうすれば良いのか?」

そんな疑問は当然あるでしょう。

その場合には

手術でしこりを切除して

成分を調べれば良いのです。

しかし

しこりを見つけるたびに

手術になりますので

世の中の女性が

傷だらけになります。

それを防ぐための

針生検なのです。

しこりは

御高齢になりましたら

自然に消失します。

しこりの

予防はできません。

以上です。

少しでも

お力になれましたら

幸いです。

これからも

よろしくお願い申し上げます。


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