ちょっと難しいタイトルですね。
今日は、閉経前早期乳癌にたいする卵巣機能抑制療法が予後(寿命)を改善する、というお話です。
 もともと乳癌の増殖は、女性ホルモンであるエストロゲンが関与しています。そこで、このエストロゲンをつくる卵巣の働きを抑えることによって乳癌の増殖を止めることが考えられました。
 その方法としては、薬物療法や卵巣摘出術、放射線照射が行われてきました。研究の結果では、エストロゲンレセプター陽性あるいは不明の乳癌において、卵巣機能抑制により無治療の乳癌と比較して、15年経過時点で再発の絶対値で4.3%低下(51.6% vs 47.3%,有意差あり)、乳癌死亡が3.2%低下(43.5% vs 40.3%)と予後の改善経過がみられたと報告されています。
 
 現在は、世界的には卵巣機能抑制のための卵巣摘出術が多く行われていますが、日本ではLH-RHアナログという注射薬剤が使われています。
 みなさんは、手術で卵巣をとるのと、注射を定期的に行っていくのは、どちらがよいでしょうか。
 少しずつまた情報を提供させていただきますね。