今日は、閉経前ホルモン感受性早期乳癌に対するホルモン療法(LH-RH アナログ±タモキシフェン)と抗癌剤治療(CMF,AC,FEC,FAC)の予後(寿命)に大きな差はない可能性がある、というお話です。
 まず、卵巣機能抑制療法と抗癌剤治療であるCMFの直接比較の試験結果では、いずれも予後に大きな差はありませんでした。
 次に、LH-RHアナログ+タモキシフェンの併用療法は、CMF,FAC/FECと少なくとも同等で、LH-RHアナログであるゴセレリン3年間+タモキシフェン5年間と抗癌剤治療であるCMF療法6サイクルを比較すると、Disease Free Survival(無病生存期間),Overall Survival(全生存期間)に差はありませんでした。
 以上、卵巣機能抑制療法±タモキシフェン治療は、ホルモン感受性乳癌に対しては少なくともCMFと同等というデータのお話でした。
 この内容は乳癌治療ガイドライン2007に、記載している内容を引用させていただきました。
 ただし、CMF療法は私たちの施設でも現在は行っておらず、CMF慮法と同等あるいは、生存率に関してはより良好であるという報告のある、アンスロサイクリン系を含む化学療法が、今日各施設では行われています。
 ですから、詳しくは主治医の先生にもご相談ください。常に、医療の世界は新しい情報が更新されていきますのでね。
 
 サクラがかなり満開ですね。今日は神奈川は、あいにくの雨模様ですが、美しいサクラたちは、がんばって咲き誇っています。
 一瞬の美しさのために、長い間準備をしてきたサクラたちに、なんだか感動してしまいます。
 わたしたちは、常に全力で生きていかなければいけないと、強くこころに思いました。