乳癌検診応援ブログ
諦めない女性を 外科医 高橋 保正
が応援します

ホルモン治療と子宮体がん

2015年05月02日
309PV

ひみこさまから、

ご相談をいただきました。

非公開のご希望ですが

皆様にお伝えしたい内容ですので

匿名化して

文面を一般化して

お届けします。

ご了承くださいませ。

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yasuu先生 はじめまして。

非浸潤性乳管がんで乳房温存手術を

おこないました。

センチネルリンパ節生検では転移は認めず、

わずかに断端陽性がありましたが

再手術はせずに

放射線治療を追加で行いました。

今後の治療について

主治医の先生より

ホルモン療法を提案されました。

再発防止というよりは

反対側乳房の予防の為とのことでした。

閉経後ならばすすめないが…

やるか、やらないかは

自分で決めて下さいとのこと。

副作用で子宮体がんのリスクが

高くなると聞いて

怖くなってしまい

決断できずに悩んでおります。

宜しくお願い致します。

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高橋です。

ご相談ありがとうございます。

治療を自分で決めるのは

とても大変ですよね。

少しでも

お力になれましたら

嬉しいです。

タモキシフェンによる治療で

子宮体がんのリスクが高まるのは事実です。

しかしそれは

1000人に1人のレベルです。

一方、

タモキシフェンで

乳がんの再発を抑えられるのは

10人に1人のレベルです。

タモキシフェン内服中でも

定期的に子宮体がんの検査をおこなう意義も

示されておりません。

不正出血などの症状があれば

婦人科を受診するというように

おすすめはしています。

一般的に

非浸潤がんの手術後に

タモキシフェンによる

ホルモン治療はおこなっておりません。

患者様が

再発を極端にご心配される場合に

ホルモン治療をおこなう場合も

あるという程度です。

大切なのは

1年に1回は

きちんと定期検査を受けていくと

いうことです。

また断端陽性ということであれば

局所再発の可能性がありますので

もう少しこまめに

定期検査はおこなった方が

良いかもしれません。

こういった点をふまえて

主治医の先生とお話を

していただけたらと存じます。

応援しています。


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