今日は、閉経前ホルモン感受性早期乳癌に対する抗癌剤治療のあとに、卵巣機能抑制療法をおこなうと、予後が改善される可能性が高いというお話です。現在日本では、卵巣機能抑制療法として薬物療法であるゴセレリン投与が行われています。
 臨床試験 INT0101では
 「リンパ節転移陽性患者に対する、CAF6サイクルとCAF後5年ゴセレリンと、CAF後5年ゴセレリン+タモキシフェン5年の比較試験において、40歳未満でゴセレリン投与にて無再発生存率が改善されました。」
 IBCSG Ⅷでは、
 「リンパ節転移陰性患者にたいし、ゴセレリン2年投与とCMF群、CMF後18ヶ月ゴセレリン投与群の比較試験では、39歳以下でCMF後18ヶ月ゴセレリン投与群で無再発生存率がすぐれている傾向にあった。」
 以上の内容より、化学療法後に卵巣機能抑制療法をおこなうことにより予後が改善される可能性が高いと判断されています。
 卵巣機能抑制療法のお注射は、針の太めのゾラデックスと細めのリュープリンがあります。
 実際に、このような臨床試験で実績をだしているのは、ゾラデックスなのですが針が太いので、患者さんの心理的な負担が強いのが弱点です。
 リュープリンとゾラデックス、どちらを選ばれるかは患者さんの自由ですよ。