乳癌検診応援ブログ
諦めない女性を 外科医 高橋 保正
が応援します

浸潤癌とは その4

2008年04月09日
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 乳癌の分類についての4回目です。
 浸潤癌は、浸潤性乳管癌と特殊型に分けられます。このうち特殊型には、粘液癌があります。粘液癌は乳癌全体の約4%です。しこりのほとんどが粘液で、その中に癌細胞が浮かんでいる状態の癌です。転移しにくく、リンパ行性転移よりも血行性転移(がん細胞が血液に乗って転移する)が多いとされています。予後は良好です。
 粘液癌は、高齢の女性に発症しやすく、ゆっくりとした増殖をします。また、純型(pure type)と混合型(mixed type)に分かれます。純型は腫瘍全体がゼリー様の病巣で占められるもの、混合型は浸潤性乳管癌の組織形態を示す癌巣とゼリー様の癌巣が混合したものです。
 診断は、超音波検査でしこりに針を刺して粘液を吸い出して細胞診に提出したり、組織診という少し太めの針を刺す検査によって診断をつけます。
 今日は、比較的あたたかな一日でした。みなさんは穏やかに過ごせましたか。なにか、お体につらいことがありましたら、お話を聞かせてくださいね。
 一緒に悩んでしまうこともあるかもしれないけど、一緒に解決の糸口をみつけましょう。
常に、いろいろなことが解決できる医者でありたいからポッ