御高齢の方に対して
腋の下の
リンパ節を切除する
必要性があるかどうかの
研究がなされています。
高齢者乳癌に対して
腋窩郭清を省略する
2つのランダム化比較試験が
報告されている。
Martelliらは、
65歳から80歳までの
2cm以下、
臨床的腋窩リンパ節陰性乳癌
238例に対して、
乳腺扇状部分切除に
腋窩郭清を
行う群と省略する群とを
比較した。
観察期間15年における
遠隔再発、乳癌死亡、
全生存率は有意差がなく、
郭清省略群における
腋窩再発は6%であった。
試験は
予定症例数を集めることなく
終了した。
同じく
60歳以上の
臨床的リンパ節転移
陰性乳癌473例に対して
腋窩郭清の有無による
QOLを評価した
IBCSG 10-93でも
6年無病再発期間は
両群間で有意差を
認めなかった。
もちろん
あきらかな腋窩リンパ節への
転移が認められれば
このリンパ節を
きれいに切除することが
大切です。
しかし、
手術前の検査で
あきらかな
リンパ節転移がないと
判断された場合には
リンパ節を切除しなくても
良いという
結論に至っています。
もちろん
その場合にも
腋窩センチネルリンパ節生検
をおこなうことで
より明確に
リンパ節への転移が
認められないことを
確かめることができます。
従って、
年齢に関係なく
乳がんにおける
手術の必要性を
様々なデータが
物語っているのです(*^_^*)
(参考文献:乳癌診療ガイドライン2015)
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