乳癌検診応援ブログ
諦めない女性を 外科医 高橋 保正
が応援します

気持ちをスイッチ!

2010年08月10日
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上手に、切り替えてくださいね。

<初期治療>

ー炎症性乳がん その2ー

他の局所進行乳がんと同様に、

術前化学療法が奏効した症例は、

予後が良いことが報告されている。

また、HER2陽性例にたいしては、トラスツズマブを投与することで、

手術不能例が手術可能となる可能性もある。

最近では、

アンスラサイクリン既治療例に対する

ラパチニブ単独投与の有用性も報告されている。

炎症性乳がんに対する集学的治療に手術療法を施行しないと

局所再発率が増加するため、

術前化学療法奏効例では、

手術療法、特に乳房切除術が推奨される。

”乳がん診療ガイドライン2010 薬物療法” より抜粋引用

炎症性乳がんの患者様に、抗がん剤治療をおこない、

無事に手術をできるところまで来た場合、

私は患者様に、

「よくがんばってきたね。良かったね。」

と言います。

もちろん、患者様が胸を失うのはつらいと思います。

でも、炎症性乳がんは手強い。

もし、抗がん剤が効くとさらなる治療、

すなわち手術ができます。

手術ができるということは、

病気に勝てる可能性が十分にあるということです。

ですから、胸を失ってしまうことは、

悲しみだと思わないでほしいのです。

勝利への第一歩だと思ってくださいね。

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