乳癌検診応援ブログ
諦めない女性を 外科医 高橋 保正
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野望、持つべし!

2010年08月31日
242PV

分かる人には分かるタイトル!?

<Clinical Question>

5HT3受容体拮抗薬にはどのようなものがあるか? 

<推奨グレードA>

5HT3受容体拮抗薬は悪心・嘔吐予防に有効であり、

我が国では7薬剤が保険承認されている。

・グラニセトロン

・パロノセトロン

・ラモセトロン

・オンダンセトロン

・トロンピセトロン

・アザセトロン

・インジセトロン

パロノセトロンは2010年に我が国で承認された。

日本人を対象として0.075mg, 0.25mg および0.75mgで

二つの用量反応試験がおこなわれた。

急性悪心・嘔吐においては差が認められなかったが、

遅発性悪心・嘔吐においては0.75mgが0.25mg, 0.075mg

より有効であることが示された。

これを受けて国内でおこなわれた

パロノセトロン 0.75mgと高用量グラニセトロン(0.04mg/kg)

との大規模な比較試験において、

急性悪心・嘔吐での非劣性、

遅発性悪心・嘔吐での優越性が示された。

従って本薬剤は急性のみならず、

遅発性悪心・嘔吐に対する有効性注目される。

我が国の試験で用いられたパロノセトロンは

0.75mgであり

欧米の推奨用量0.25mgと異なるが、

国内外の比較試験のデザインも異なる。

”制吐薬適正使用ガイドライン 2010年5月第一版” より抜粋引用

良さそうなお薬でしょ?

パロノセトロン。

次に私がやらなければいけないと思っていることは、

在宅医療、つまり往診です。

がんと闘っている患者様を、

できるだけおうちで過ごせるように

して差し上げたい。

そう思っています。

でも、病院やクリニックでできることは限られています。

医療機関の壁を越えなければいけません。

乳がん検診は検診医。

診断は放射線科医師や技師さん。

手術は外科医。

薬物治療は薬物療法専門医。

緩和ケアは緩和ケア専門医。

在宅医療は往診医。

これでいいですか?

時代の流れとしては、いいのかもしれません。

でも、一人の患者様に対して、

中心人物的な存在も必要だと思います。

「私の役割はここまで。」

「あとは次の担当者に変わります。」

患者様はそれで大丈夫ですか?

私が病気だったら、

私の家族ががんだったら・・・・。

絶対に嫌です。

「自分が嫌なことを人にしてはいけない。」

そうやって私は生きてきました。

ですから、

「自分ならこうしてほしい!」

そう思うことをひたすらやっていきますね。

「自分の価値観をひとに押しつける気持ちはありません。
こういう奴もいるんだ!?ぐらいでいかが?」
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