そう、それはあなたが決めればいいのです。
<Clinical Question>
コルチコステロイドの推奨用量は?
<推奨グレードA>
がん薬物療法による悪心・嘔吐対策としてコルチコステロイドは
有効である。
ただし、抗がん薬の催吐性リスク分類に応じた投与をおこなうことが推奨される。
<背景・目的>
がん薬物療法に伴う急性および遅発性の悪心・嘔吐は、
患者が苦痛と感じる有害事象として、
便秘とともに頻度の高い症状である。
コルチコステロイドは約25年前から
化学療法による悪心・嘔吐時の制吐薬として、
有効性が証明されている。
しかし、その作用機序については、
後に開発導入された
5HT3受容体拮抗薬、NK1受容体拮抗薬ほど
には解明されていない。
数多くのコルチコステロイド薬のうち、
デキサメタゾンおよびメチルプレドニンは
がん化学療法の制吐薬として最もよく検討されている。
デキサメタゾンは、
我が国で抗がん薬投与時の悪心・嘔吐に対して
保険承認されている薬剤である。
”制吐薬適正使用ガイドライン 2010年5月第一版” より抜粋引用
コルチコステロイドがなぜ吐き気に効くのか、
理由は分からないのです。
不思議ですね。
医学領域ではまだまだ解明されていないことが、
たくさんありそうです。
昨日のタイトルは何となく口をついて出てきたものですが、
”野獣死すべし”
という昔の映画とからめています。
私はこの映画に主演していた、
俳優の松田優作さんが大好きです。
残念ながら、
膀胱癌の骨転移に対して一切の”延命治療”を拒んで
わずか40歳で俳優としての一生を終えられました。
最後の出演作となった”ブラックレイン”では
壮絶な男を演じました。
がんによる自らの死を覚悟した男の、
鬼気迫る演技は
今でも私の瞳の奥に焼き付いています。
膀胱癌の治療をきちんと受けていれば、
もっともっと頑張れていたのかもしれない。
でも、それは誰にも分かりません。
がんの治療を全て延命と受け止め拒否するのか、
それともがんの撲滅を信じて闘い続けるのか。
それは、ご本人が最終的には決定しなければいけません。
私は、がんの撲滅を信じて闘い続けることを
大切にしたい。
でも、人それぞれの価値観は違います。
だから、皆様の価値観も大切にしたい。
患者様、ご家族様と時間をかけて答えを見つけていくこと。
それが一番大切なことだと思います。
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