乳癌検診応援ブログ
諦めない女性を 外科医 高橋 保正
が応援します

誤解

2010年10月17日
276PV

お願い。
誤解しないでね。

ー乳がん初期治療における放射線治療ー その8

放射線治療に関する検討事項 

乳房切除後の放射線治療に関する検討事項

腋窩リンパ節転移個数1~3個のグループを

放射線治療の対象とするか否かでは、

議論が分かれ結論は出ていない。

臨床試験は、以前おこなわれたが

いずれも症例集積が少なく

試験は中止となった。

現在、MRCをスポンサーとして

Scottish Cancer Trials Breast Groupが中心になり

SUPREMO試験が進行している。

予定症例数 3500~3700例のうち

2009年10月現在550例が集積されている。

日本、中国などアジア諸国からも症例登録が

おこなわれている。

”コンセンサス癌治療 2010 spring” 
乳がん初期治療における放射線治療
国立がん研究センター中央病院放射線治療部 
加賀美芳和先生 より抜粋引用

一度、乳がん検診で合格と言われたあなたに

御質問があります。

「次の乳がん検診はいつお受けになりますか?」

半年後?

1年後?

2年後?

しばらく受けない?

こんなメールをいただきました。

匿名とし細かい情報は伏せることで、

ご本人のご了解をいただいたので内容を公開します。

<患者様からのメール>

こんにちは。
私は今年進行性乳がんと診断されました。
現在40代前半、小学生の子供がいます。
脊椎転移があり、ホルモン治療とゾメタをしています。

私が今悩んでいるのは
こころの持ちようについてです。

実は2年前に自分でしこりをみつけ、
病院でマンモ・エコー・針生検をしたところ、良性の繊維線腫で
悪性になる可能性はほとんどない、との診断結果でした。
念のため半年から1年に1度は、
エコーくらいは受けましょうねという話でした。

この結果に安心しきってしまい、翌年は検査も受けず。
しこりが多少大きくなってきても
「まあ大丈夫だろう」と思っていました。

今年の春、
しこりのあたりがぴりぴりと痛みだしたこともあって、
違う病院で再度マンモ・エコー・生検を行ったところ、乳がんの診断。
すでに転移があるため完治できない、といわれました。

たった2年弱の間に、なぜそこまで変化してしまうのか。
もちろん、自分の体のことですから
自己責任であることはわかっています。
けれど、検査技師のミスではないのか、
2年前の病院の見落としではないのかと疑心暗鬼になったり、
悪性になることはほとんどない、と言った医師を恨んだりしてしまいます。

今の主治医はよくしてくれますし、
信頼できる先生です。ただ、先生がいつも言われる
「標準治療」や「癌との共存」も、私の根底に
現代医療への不信感があることで、どこか、素直に信じ切れない部分があり…。

病気に対する恐怖はもちろんあるのですが、
私はいまだに、癌である自分を受け入れられません。
どうすればいいのでしょうか?

また、これはお願いですが、私のように、経過観察が必要な方を
安心させるのは、とても危険だと思います。
私の場合は、たぶんストレスで癌化したのかと思いますが
医者に一度でも「良性」と言われると、患者は錦の御旗にすがりつくように、
楽観的な結果を信じてしまいます。

お忙しい先生に、長いメールで失礼しました。
何か今後のヒントになるようなアドバイスをお伺いできれば幸いです。
よろしくお願いします。

メールは以上です。

ひとは物事を、良い方向良い方向に考えようとします。

ですから、医者が出した合格は、

患者様の人生の安全を保証するものとして

受け止められてしまう場合があるようです。

乳がん検診は、

あなたの、

それまでの人生の安全確認をするためのものです。

合格と言われた場合には、

その時点で乳がんはないですよ!

という意味です。

それからの人生を保証するものではありません。

この点は、ご理解ください。

全ての検診がそうです。

こうした、誤解を解いていくのも

わたくしの役目だと思っています。

明日は、いただいたメールに対する

私のお答えをお載せします。

っで、正解は何?
って、クリックしてくださいね!
私のお答え
「自主的に1年に1度は乳がん検診を受けてくださいね。」
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