乳癌検診応援ブログ
諦めない女性を 外科医 高橋 保正
が応援します

100%正解。

2010年01月18日
248PV

自分が信じて突き進んだ道は、誰が何と言おうと100%正解です。

<ご質問>
日本と米国の補完代替療法の現状について教えてください。
<お答え>
日本のがん患者さんにおける補完代替療法の利用率は45%に上り、それに支払う費用は一人あたり月平均5.7万円でした。
日本だけでなく米国でも多くのがん患者さんが補完代替療法を利用していますが、代替医療の種類やそれを始めた動機には両国間で大きな違いがあります。
まず代替療法の種類に関してですが、米国では食事療法や心理療法などが多いのに対して、日本ではアガリクス、メシマコブなどの健康食品の摂取が圧倒的に多く、全体の約90%を占めます。
代替医療を始めた動機について、
日本では、
「がんの縮小や進行の抑制を期待する。」
「がんの治療を期待する。」
など、抗がん剤や手術などと同様の効果を期待して代替療法を利用する患者さんが多いことが調査で分かりました。
これに対して米国では、
「がんの症状や治療の副作用を軽減するため。」
「がんとうまく共存してQOL(生活の質;yasuu注釈)を保つ。」
ことを期待して始める場合が多いようです。
日米間のこのような代替医療の種類や意識の違いは、
日本における情報の多くが、
「末期がんが消滅した。」
「驚異の治癒力。」
「ナチュラルキラー細胞を活性化させ、がんを攻撃する免疫力を高めます。」
などといった、正確な根拠がない宣伝文句をちりばめた体験本やホームページから発信されているのが原因と考えられます。
“患者さんのための乳がん診療ガイドライン 2009年版” 日本乳癌学会編
金原出版株式会社 より抜粋引用

誰かを責めたり、攻撃するつもりは一切ありません。
「ただ純粋にあなたのことが心配なだけ。」
「私の優しさが足りないために、より優しい言葉をかけてくれる場所に行ってしまうのですね。」
標準治療を捨てて、民間療法に向かっていく患者様を見送る時、私は自分のどこがいけなかったのか、反省します。
医師の務めは病気を治すことだけではない、と私は思っています。
患者様の心の満足も提供して差し上げないといけないと考えています。
これからも患者様の求める医療を探求していこうと思います。
→→代替療法の関連ページはこちら(このブログ内の記事に飛びますからご心配なく。)
そうだよ。
いろんなニーズがあるのだから、全てに応えられるように努力しなきゃね!
でも御自分の道を選んだ方にも精一杯のエールを送るのも忘れずにね!
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