真実は一体どこに隠れているのか。
<Luminal乳がん その3>
Luminal乳がんは化学療法の近接効果(腫瘍縮小効果など;yasuu注釈)に乏しい。
術前化学療法による病理学的効果が低い。
しかし、ホルモンレセプター陽性乳がん長期の予後改善については、
メタアナリシスで証明されている。
しかし、HER2発現状況を同時に評価したうえでの、
長期予後の解析は少ない。
再発は、
分化したがん細胞ではなく、
未分化な細胞から生じる。
Luminal乳がんのほとんどの細胞が分化型のがん細胞であっても、
一部の腫瘍源性細胞(増殖能力を持つ細胞;yasuu注釈)に対して治療が有効であれば、
再発を減らすことができる。
分化型乳がんに化学療法が効果無くとも、
必ずしも化学療法がすべて否定されたわけではない。
“これからの乳癌診療 2009-2010“ 監修:園尾博司先生 金原出版より抜粋引用
む。むずかしいでしょ?
でもすごいことが書いてあるんですよ。
細胞分裂のスピードが速い細胞だけを抑えこむことができれば、
がんの再発を防ぐことができる。
といった内容ですからね。
短期間で腫瘍がみるみる小さくなっていくことは、
患者様には、とても嬉しいことです。
でも、あきらかに小さくなる気配がなくても、
心配しなくていいよ、
って今日のお話は教えてくれています。
毎日のように医療ミスや医療訴訟の話が、
マスコミに取り上げられています。
「医者よくやった。」
「看護師でかした。」
「病院スタッフえらい!」
といったお話を見かけることはまずありません。
医療訴訟は、
病院側の一方的な高圧的な態度が原因であることも、
多々あると思います。
患者様、御家族様のお話を良くお聞きし、
至らなかった点、
納得できないことなどを、
何度も何度もお伺いするところに、
解決の糸口があるような気がします。
今、久しぶりに東野圭吾さんを読んでいます。
“使命と魂のリミット“