乳癌検診応援ブログ
諦めない女性を 外科医 高橋 保正
が応援します

悲しいです・・。

2009年10月17日
228PV

皆様から暖かいコメントをたくさんいただき、毎日感謝の気持ちでいっぱいです。
皆様からのお声をいただくと、
どのようなことに皆様が不安をお持ちになるのか、
また医療従事者のどのような言葉が皆様を傷つけるのか、
そういったことをたくさん教えていただくことができます。
ありがとうございます。

質問:
マンモグラフィー検診を受けていれば絶対安心ですか?
お答え:
では、40歳以上の人がマンモグラフィー検診を受けていれば絶対安心かというと、そうではなく、少し注意が必要です。
40歳代の人にマンモグラフィーと視触診の両方をおこなう検診の結果、検診を受けた人のうち約10人に1人は精密検査が必要と判断されています。
また、精密検査を受けた人の中で約50人に1人が乳がんでした。
一方、検診で“異常なし”と判断された人の約2,700人に一人が1年以内に自分で乳がんを見つけています。
検診は見逃しや余計な精密検査がないのが理想ですが、検診の限界も理解しておくことが必要です。
検診で異常なしという結果であっても、定期的に自己検診をおこなって、異常を感じたら次の検診を待たずに医療機関を受診してください。
“患者さんのための乳がん診療ガイドライン 2009年版” 日本乳癌学会編
金原出版株式会社 より引用

悲しいお話ですね。
せっかく一生懸命検診を受けようと思っていても、気持ちがくじけてしまいますね。
実際に、検診で合格であったのに、御自分でおかしいと思ってもう一度検査を受けて、
乳がんと診断されたとのコメントを時々いただきます。
日本全国、そして世界中の皆様にこのブログをご覧いただいておりますので、
「私も、私も」
と言う方もいらっしゃることでしょう。
どの時点で、しこりとして乳がんが触れるようになるのか。
どの時点で、マンモグラフィーやエコーに写るようになるのか。
その境界線はどこにあるのでしょう。
実は誰にも分かりません。
ただ私がいつも皆様にお伝えしているのは、
「検診で合格でも、ご心配なときにはいつでも乳腺外来を受診してください。」
ということです。
そのために、
お気軽に受診できるような乳腺外来、
そして
お気軽にご相談にのってさしあげられる窓口、
が必要ですよね。
何とか少しでもこれを現実のものにできるように頑張ってまいります!
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