乳癌検診応援ブログ
諦めない女性を 外科医 高橋 保正
が応援します

危険信号

2009年12月14日
372PV

予感がかなりの確率で的中します。

<ご質問>
抗がん剤って効果あるの?
<お答え>
手術後の抗がん剤治療は、再発率、死亡率を低下させます。
CMF治療による再発軽減率は24%で、年間1000人が再発すると仮定すると、その24%である240人の再発を防ぐことができるという意味です。
アンスラサイクリン系薬剤を含む治療はCMF治療に比べてさらに12%再発を減少させます。
アンスラサイクリン系薬剤にタキサン系薬剤を追加することによりさらに17%の再発を減少させます。
したがって、アンスラサイクリンとタキサンを順番に投与する治療は治療をしない場合に比べて44%の再発予防効果があると考えられます。
これは年間1000人のうち、445人の再発を防ぐことができるという意味です。
“患者さんのための乳がん診療ガイドライン 2009年版” 日本乳癌学会編
金原出版株式会社 より抜粋引用

自分がお話しているときの、ちょっとした患者様、御家族様の表情が気になることがあります。
後日、その時の私の言葉を誤解して、悪く受け止められていたことが判明します。
気になったことはその場で解決するべきなんだなって思います。
「これは伝えなくてもいいかな、心配させてしまうから。でもあとで問題になるかな?」
と思って、結局その時には伝えなかったことが、あとで問題となることがあります。
「言っておけば良かったな。」って反省します。
いつも全力で皆様にお話していても、皆様にとっては100点満点でないことがあります。
ですから、一度お話したらそれでおしまいではなく、何回も何回も私はお話します。
病気の告知から手術までの間、皆様は悩み続けます。
ですから、私は手術までの何週間か、出来るだけ何回も何回も繰り返してご説明します。
そして御自分できちんとお考えになっていただいて、御一緒に治療方針を決めていくようにしています。
何回もお会いしていくうちに、徐々に心が一体となっていく感じがします。
それは私の思い上がりかもしれません。
でも、まずはゆっくりと今までの皆様の人生について教えていただかなければ、
これからの長い人生にお供させていただくことはできません。
こうした何気ない会話の中で、
皆様の心の叫び、
すなわち危険信号に、
気づいて差し上げられるのではないか、って思っているんですよ。
そんなことをしていると、外来がどんどん遅くなるんじゃないの。
でも、3時間待ちの3分診療よりは、いんじゃないですかー?
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