乳癌検診応援ブログ
諦めない女性を 外科医 高橋 保正
が応援します

君に胸キュン。

2009年12月25日
282 ビューPV

こんなタイトルの曲が昔ありましたね。

<ご質問>
閉経後にエストロゲン(女性ホルモン)を減らす方法は?
<お答え>
閉経後は、卵巣の機能が低下するので、卵巣ではエストロゲンがつくられなくなります。
その代わりに、副腎(腎臓のすぐ上にある組織)皮質から分泌されるアンドロゲンという男性ホルモンからエストロゲンがつくられるようになります。
アンドロゲンからエストロゲンにつくりかえられる過程で働いているのが、
脂肪組織などにある「アロマターゼ」という酵素です。
従って、アロマターゼの働きを阻害する薬(アロマターゼ阻害薬)を使用することで、
エストロゲンがつくられなくなります。
“患者さんのための乳がん診療ガイドライン 2009年版” 日本乳癌学会編
金原出版株式会社 より抜粋引用

おばあちゃんになったから女性ホルモンは出ていない。
なんて思ったら大間違いです。
女性は一生、女性ホルモンが体内でつくられています。
従って、おばあちゃまも乳がんに対してホルモンを抑える治療が有効です。
男性ではどうでしょうか。
男性にも女性ホルモンは存在します。
ですから男性乳がんに対しても感受性があれば、ホルモン治療をおこないます。
不思議な感じがするでしょ?
患者様と接していて、
胸キュンなら良いのですが、
胸がぎゅーっと痛くなることがあります。
例えば当直の時に、
すっかり酔っぱらってご機嫌ななめな患者様にからまれてしまった時です。
大けがをして、
頭からだらだら血を流して救急車で運ばれて来たのに、
「良いんだよ。何もすんなよ。
治療なんて頼んでねーよ。」
なんておっしゃられると、
医師として胸がぎゅーってなります。
かといって、一瞬で酔いを覚ます方法もないし、
時間の経過を待つしか無く、
その間、場合によっては怒鳴られっぱなしのこともあります。
救急外来は忍耐が必要なお仕事なんですよね。
特に年末年始、お酒は楽しく飲まなきゃね!
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