乳癌検診応援ブログ
諦めない女性を 外科医 高橋 保正
が応援します

イクサベピロン その3

2009年06月25日
386PV

イクサベピロン最終日です。

イクサベピロン。
乳がん治療におけるレビューによると、GEM(一般名:ゲムシタビン、商品名:ジェムザール)との併用でアンスラサイクリン系およびタキサン系治療後PD(progressive disease:進行;yasuu注釈)例への使用がFDAにより認可されており、さらに両剤、カペシタビン無効の患者への単独使用も認可されている。
最も多い副作用は、感覚性末梢神経障害、疲労、無力、筋肉痛、関節痛、脱毛などで、20%以上の症例にみられた。
また血液異常は、40%以上の症例にみられていた。
これらのことから、イクサベピロンは標準的治療が無効の転移性乳がんに対する新しい治療オプションとして期待できるとしている。
“乳癌治療薬” 熊本市立熊本市民病院 診療部長 西村 令喜先生
医薬ジャーナル vol.45.S-1, 2009/p 362 より抜粋引用」

今日はこれから乳がんの勉強会に行ってきます。
テーマは術前化学療法と術後化学療法それぞれの適応についてです。
以前も取り上げましたが、ホルモンレセプター陽性の方に対する化学療法の必要性について最近議論になることが多くなっています。
先日、日本緩和医療学会で偶然お会いした神奈川乳がん治療研究会の先生にもこの点についてお話をお伺いすることができました。お好み焼きを御一緒にいただきながら、でも真剣に・・。
結論はやはり、できるだけ副作用が少ない治療を患者様には選択して差し上げたいとおっしゃっていました。
つまり再発率を十分に考慮した上で、御本人、御家族も十分に納得した上でですが、ホルモンレセプター陽性の方には抗がん剤を使用しないという選択肢もあってもよいのではないか、ということです。
でもまだ、明確な正解はありません。
今日も答えを求めて行ってまいります。
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