今日からは閉経後のホルモン治療薬で現在使用される機会の多い、アロマターゼ阻害剤に関する内容です。
ホルモン治療に関する正しい知識を身につけましょう。
サンアントニオ乳がんシンポジウム(SABCS)2008における討論会形式の記事からです。
野口 眞三郎先生:閉経後ホルモン感受性乳がん患者の術後ホルモン療法では、現在アロマターゼ阻害剤(AI)が主に使用されます。
その背景にはアナストロゾールとタモキシフェンの5年投与を比較したATAC試験において無病生存率(disease free survival : DFS)がタモキシフェンに比してアナストロゾール(商品名:アリミデックス)で有意に改善され、服薬終了後もその傾向が継続することが報告されたことがあります。
しかしながら、AIの至適投与期間やAIとタモキシフェンの逐次の有用性および最適な変更期間等は明らかになっていません。
このような問題を解決するために現在様々な臨床試験が行われています。
今回のサンアントニオ乳がんシンポジウム(SABCS)2008においても閉経後ホルモン感受性早期乳がん患者を対象にタモキシフェンとレトロゾール(商品名:フェマーラ)を比較した大規模臨床試験「BIG 1-98」の最終解析結果や、エキセメスタン(商品名:アロマシン)とタモキシフェンの大規模比較試験「TEAM」の結果が発表されました。
“アロマターゼ阻害剤(AI)をめぐる最新報告 ―SABCS2008からー”
「San Antonio Breast Cancer Symposium Round Table Meeting」
出演者:
大阪大学大学院医学系研究科 乳腺・内分泌外科 野口 眞三郎先生
MD Anderson Cancer Center Aman Buzdar先生
University of Newcastle John Forbes先生
杏林大学医学部 乳腺外科 井本 滋先生
熊本大学大学院医学薬学研究部 乳腺・内分泌外科学分野 岩瀬 弘敬先生
愛知県がんセンター中央病院 乳腺科 岩田 広治先生
独立行政法人国立病院機構九州がんセンター 乳腺科 大野 真司先生
東京医科大学 乳腺科 河野 範男先生
聖路加国際病院 乳腺外科 中村 清吾先生
”「新薬と臨床」第58巻第3号 別冊 平成21年3月10日発行”より引用
毎年何らかの研究結果が公開されていきます。
今まであなたが受けてきた治療方法が突然変更になる可能性もあります。
医療の世界は、たった今判断したことが一時間後にくつがえることもあります。
これは日常の診療でもあり得ることです。
ですから常に私たち医師および医療スタッフは患者様のお体の状態の変化や心の動きにただちに気づかなければいけません。
より良い医療を患者様に提供するために、より最先端の情報を研究し、ただちに患者様に還元する。
大事な事ですよね。
あれっ、今何となく胸騒ぎがしました。
何だろう。
なんか忘れていることがありそう・・・。
そうだ!
試験が近いんです。
2つぐらい試験があるのでそちらの方もしっかりやらないといけないんですね。
でも皆様もお体の治療や、おうちのお仕事、会社のお仕事、いろんな試験をがんばっているんですものね。
私も皆様の笑顔や応援で頑張れています。
いつもありがとうございます。
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