乳癌検診応援ブログ
諦めない女性を 外科医 高橋 保正
が応援します

ザンクトガレン 2009 part 51

2009年09月01日
320 ビューPV

なんと言うことでしょう。
ザンクトガレンカンファランスだけで、すでに51日が経過してしまっているなんて。
内容が濃すぎです。
でも、もうちょっと続きまーす (^_^)v

-local and regional treatment(局所・領域治療) その1
The aspects considered by the Panel included surgical margins, indications for sentinel node biopsy, and the role of prophylactic mastectomy.
手術断端、センチネルリンパ節生検の適応、予防的乳房切除術の意義に関しても検討をおこなった。
Re-excision was considered mandatory if invasive cancer or DCIS is present at the inked surgical margin, but is not required for lobular carcinoma in situ(LCIS).
浸潤がんや非浸潤性乳管がんが断端面に陽性であれば再切除は必須であるが、非浸潤性小葉がんの場合には必要性がないことが支持された。
The Panel was divided about the need for surgical margins greater than “not on ink” in DCIS, although no detailed specific recommendation was given beside avoiding the need to insist on a large(e.g. 1cm) free margin.
非浸潤性乳管がんにおいて、腫瘍の辺縁から断端までの距離がどれぐらい必要かについては意見が分かれ、詳細な提言はなされなかったが、1cmほどの距離をとる必要はないとの見解であった。
“Thresholds for therapies: highlights of the St Gallen International Expert Consensus on the Primary Therapy of Early Breast Cancer 2009”
A. Goldhirsch , J.N. Ingle , R.D. Gelber , A.S. Coates , B. Thurlimann , H.-J. Senn and Panel members Annals of Oncology Advance Access published June 17,2009
“治療閾(しきい)値:早期乳がんの初期治療に関するザンクトガレン国際専門家合意会議 2009”
日本語訳担当:NPO法人がん情報局翻訳部 渡辺亨、田原梨絵、渡辺露敏
よりそれぞれ引用

乳腺切除断端に関する皆様からのご質問はたくさんございます。
しかしながら、このように専門家たちの間でも明確な答えがまだございません。
患者様方はこの点を十分にご理解いただき、“断端陽性“と言われた時には、顕微鏡の結果を詳しくお聞きになって、今後の方針をお考えになってください。
今日は夕方の診療の日です。
何時に終了になりますか分かりませんが、必ず皆様を笑顔でお返しできるようにベストを尽くします。
最近は、皆様をお待たせしないように、お部屋をたくさん使いながら、あっちこっち動き回って診察をさせていただくことにしています。
神出鬼没な感じで皆様がびっくりされることもございますが、待ち時間を少しでも減らすように私もがんばらなきゃね!!
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