乳癌検診応援ブログ
諦めない女性を 外科医 高橋 保正
が応援します

多嚢胞性卵巣症候群と乳がん

2016年03月02日
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昨日も

お話しましたが

理論上は

こうであるはずが

実際に調べてみると

そんなでもない、

ということが

多々あります。


多嚢胞性卵巣症候群

(polycystic ovary syndrome:PCOS)

とは

内分泌異常から

無月経や排卵障害を介して

不妊症をきたす

病態である。

生殖年齢に約5%、

不妊原因の約20%を

占めると

考えられている。

内分泌的には

黄体化ホルモンの

分泌増加から

アンドロゲンの分泌量が

増加し、

アンドロゲンから変換された

エストロゲンも増加

することが

問題と考えられている。

乳癌に関しての報告では

PCOSと

乳癌発症リスクの増加

あるいは減少との

関連は認められず

54歳以下の

若年女性に限定しても

関連は認めなかった。

多嚢胞性卵巣症候群が

乳癌発症の

リスク因子と

なるかどうかは

結論付けられない。

エビデンスグレード

証拠不十分


PCOSでは

エストロゲンが

体内で増加することが

問題とされていますが

実際には

このエストロゲンに関連して

乳がんが

より多く発症するという

ことではないようです。

まだまだ

論文の数が足りないので

証拠不十分という

結論ではあります。

すべての出来事には

理由があるのは

間違いありません。

でも

その理由が

100%分かるわけでは

ないのです。

だからといって

あきらめず

理由をいつも

探し続けることが

大切なのです(*^_^*)

(参考文献:乳癌診療ガイドライン2015)

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