ひとまず石灰化の最終日です。
今日は自分を含めて、マンモグラフィーを読影している先生方への貴重な提言を載せます。
「マンモグラフィーガイドラインの所見とカテゴリー判定を習得することは、マンモグラフィーの読影診断にとって基本である。
その上でバリエーションを多く経験し、診断学を構築する必要がある。
がんには必ずカテゴリー5がつくわけではない。
これからは早期に軽微な所見で発見される乳がんが増え、カテゴリー3あるいはせいぜいカテゴリー4としかつけられない病変がほとんどを占めることが予想される。
小さな乳がんの発見と診断には、背景乳腺の解析と構成組織をイメージすることが必要であろう。
“乳腺外科の要点と盲点” 幕内 雅敏先生監修 霞 富士雄先生編集より抜粋引用」
こういったことに注意しながら、私たちは日々マンモグラフィーの読影をおこなっています。
大事なことは、みなさまの病気を見落とさないために、色々な方法で防御策を立て、そして日々異常を見極める目を鍛えていくことです。
いつも謙虚に、自分はまだまだ未熟者であることを自覚しながら、わたしも日々研鑽しております。
今日も外来では石灰化でお悩みの方が検査にいらっしゃいました。
今日は乳腺エコーガイド下穿刺吸引組織診断という、最先端の機械を使用して検査をおこないました。
これは、エコーでも石灰化が確認できる場合に、太い針を使用して陰圧で乳腺組織の一部ををぎゅいーんと吸い込む機械です。
組織を採取したのちに、マンモグラフィーにてきちんと石灰化の部分が吸引されているかを確認して終了となりました。
本日も安全で確実な検査をおこなうことができました。
検査をお受けになった方もご苦労様でした。
どんなに「大丈夫ですよ。」と私たちに言われても、未経験の検査はこわくて緊張してしまうと思います。
でも、石灰化でお悩みの方は、マンモグラフィーを使用したマンモトームではなくとも、こんな方法もありますのでね。
ご参考になさってください。
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