今日は骨転移の検査について考えていきましょう。
「骨転移の診断はおもに画像診断法で行われている。
最近では、骨代謝マーカーを診断に用いようという試みがあるが、まだ十分な感度が得られていないため補助診断の域をでていない。
画像診断法では、古くから用いられている単純X腺写真は簡便に行えるが、骨の重なりのある部分では見えにくく、また感度が非常に悪いため、進行した骨転移巣の検出や、切迫骨折の診断に主に用いられる。
CTやMRIでは感度は高いが、現時点では検査範囲が限られており、また肋骨ではあまり有用ではない。
最近、FDG-PETが溶骨型の骨転移で成績が良いとされるが、まだ十分には検討されていない。
骨シンチグラフィーは全身が一度に撮像される利点を有しており、感度も高い。
しかし特異度に問題があるとされている。
<遠隔転移の診断 ―骨― 小泉 満先生 (癌研有明病院 核医学科)>
“乳腺外科の要点と盲点” 幕内 雅敏先生監修 霞 富士雄先生編集より抜粋引用」
感度とか特異度という表現が難しいですよね。
感度とはこの場合、骨転移がある方に検査結果陽性と判断する能力。
特異度は、骨転移のない方に、異常なしと判断する能力です。
感度、特異度は、その画像をチェックする人を鍛えることによって、数字がよくなっていきます。
あしたは、骨シンチグラフィーについてもう少し詳しくお話いたします。
そういえば右のコーナーでただいま読んでいる本をご紹介しておりますが、今度の本はこれです。
オーデュボンの祈り 伊坂 幸太郎 著
ある孤島で繰り広げられる不思議な出来事、そして不思議な住人達。
そこに突然迷い込んだ僕。
一体どこまでが現実でどこからが夢なのか。
全てが夢なのか。
夢にしてはあまりにも現実的な夢。
ページをめくる指が加速度的に早くなっていきます。
一度読んでみてね。
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