今日はホルモン反応性と抗がん剤の関係についてお伝えします。
ホルモン反応性すなわちホルモンレセプターが陽性か陰性か。
それが抗がん剤の効果と関係があるようなのです。
「ホルモン反応性は乳がんの予後予測因子であり、内分泌療法の効果予測因子であるが、化学療法の効果予測因子でもある。
化学療法の効果はホルモン反応性の有無にかかわらず認められ、国際的なガイドラインでも、ホルモン反応性の有無に関係なく、再発リスクの高い症例では化学療法の施行が推奨されている。
しかし最近のレトロスペクティブ(後ろ向き研究;yasuu注釈)な解析では、ER(エストロゲンレセプター)の状態と化学療法による利益との交互作用の可能性が示されており、化学療法の利益はER陰性例の方が陽性例よりも有意に大きいことが示唆されている。
“効果予測因子とホルモン反応性を考慮した化学療法の選択”
東京慈恵医科大学 腫瘍・血液内科 小林 直 先生
Mammma第61号 2009年1月 企画・発行:リノ・メディカル株式会社 より抜粋引用」
でもこういう論文を引用したからといって、すぐに明日主治医の先生に「こんなことが書いてあったんですけどどうなんですかー!」って問い詰めないでくださいね。
少しずつ論文を読み解いていって、有意義な情報を吸収していくことが大切ですからね。
明日もまた続きを勉強しましょう。
今日は今からもし間に合えば緩和ケアの研究会に参加してきます。
外来や病棟、緊急手術などであわただしい一日でした。
でも少しでも新しい情報のために走って行ってきまーす!!
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