乳癌検診応援ブログ
諦めない女性を 外科医 高橋 保正
が応援します

アメリカで注目されていること

2008年12月18日
314PV

昨日はアンスラサイクリン系のお話でした。
今日はタキサン系のお話をします。

「米国で注目されているのはUSO9735試験の結果で、計1,016例の患者(ER陽性、リンパ節転移陰性)をAC群とTC(DOC+CPA)群に分けて約7年間追跡調査したところ、OSはTC群(87%)がAC群(82%)よりも有意に高かった。
実際米国では化学療法が必要とみなされるが、リンパ節転移陰性などのリスクの低い患者に対しては、アンスラサイクリン系薬剤ではなくタキサン系薬剤を含むレジメンが用いられる傾向にある。
Briaらがおこなったタキサン系薬剤の追加レジメンに関するプール解析では、PTXを含む5試験とDOCを含む4試験の計9試験(計1万5000症例)を対象とした。
PTXおよびDTX追加により相乗効果がみられ、タキサンの追加により、DFSは14%、OSは13%有意に改善したことが報告されている。
またタキサンとER状態の間には相互作用がないことが示唆された。
第16回 日本乳癌学会 “乳がん化学療法の最新情報” Sandra M Swainより引用
<用語集>
PTX:パクリタキセル
DTX , DOC:ドセタキセル
CPA:シクロフォスファミド
OS:全生存(overall survival)
DFS:無病生存(disease free survival)
ER:エストロゲンレセプター」

ちょっと専門用語多すぎですね。
でも何が有効な可能性があるかは、何となくお分かりになりますよね。
もちろんこのデータがすべての方に当てはまるわけではないので、患者様それぞれとご相談しながら担当医は決定していかなければなりません。
今日はわたしの好きなものシリーズです。
わたしはサプライズが大好きです。
人を驚かすこと、人に驚かされること。
どっちもわくわくします。
ただし、楽しい驚きに限ります。
たとえば、お化け屋敷のお化けがすべて機械ならよいのですが、最近はまた人がお客さんをびっくりさせたりするので、これはわたしは全然だめです。
こんな時は入場した瞬間から全速力で「ウォー!」と叫びながら、出口へ駆け抜けていきます。
弱虫でごめんなさいね。
でも本当は強いんですよ。
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