乳癌検診応援ブログ
諦めない女性を 外科医 高橋 保正
が応援します

男性乳がん

2009年01月28日
241PV

乳癌検診へGO!GO!で初めて取り上げる話題です。
今日は、男性乳がんについてです。
男性乳がんは稀ですが、ゼロではありません。
まだまだ知らないことがたくさんあります。
それでは、どうぞ。

「男性乳がん患者は乳癌患者全体の約0.7%を占め、発症率は上昇しているとされている。
男性と女性とでは、外科療法、リンパ節ステージング、アジュバント(術後)化学療法、および放射線療法に関する病期別の勧告がまったく同一で、予後も類似している。
男性の乳がんにおける少なくとも80%でER(エストロゲンレセプター)を発現し、アジュバントホルモン療法が有用である。
男性の乳がんは稀なため、無作為化試験のデータはないが、レトロスペクティブなコホート解析では、タモキシフェン療法における再発のHR(hazard ratio)は0.49、すなわち51%再発を抑制する。生存のHRは0.45であり、すなわち生存率を55%を改善させ、有用なアジュバント療法である可能性を示唆している。
American Society of Clinical Oncology 2008 Educational Book , Breast Cancerより抜粋引用」

男性だからって油断してはいけません。
御自分の胸に違和感を覚えた方は、男性でも女性でも乳腺外来を受診なさってください。


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明日は病院内でスタッフに向けた緩和ケア勉強会があります。
今から発表スライドの準備に入ります。
「って、まだ何もしてないの?」
という声がたくさん聞こえますね。
実はそうなんです。
だからいつも直前追い込み型って言ってるでしょ。
でも熱い気持ちをこめて、一瞬でシナリオを作り上げますからご心配なく。
たとえば・・・
患者様への病名のお伝え方法。
ただ、病名を患者様にぶつけるだけの告知ではいけないこと。つねに、自分が告知された時にどのように感じるか、どのように伝えられたら受け入れやすくなるか、常に意識すること。
病状のお伝え方法。
正確に病状はお伝えするべきであるが、それは不安をあおる内容ではいけないこと。伝える側も常に希望を持ってお伝えすること。
気持ちのつらさや身体のつらさを改善させるための方法。
一番大切なことですね。何を患者様は最も不安に思っていらっしゃるのか、常に考えながら意識しながら患者様と会話すること。
このようにとっても大事な事を病院スタッフみんなにお伝えして、一人でも多くの患者様が笑顔になれますようにがん治療ならびに緩和ケアの布教活動をしてまいります。
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