乳癌検診応援ブログ
諦めない女性を 外科医 高橋 保正
が応援します

温存療法後の放射線治療

2009年02月20日
333PV

今日は、また得意のスパイラル方式記憶法の実践です。
放射線治療についても何回も復習しましょうね。
早期乳がんに対して乳房温存手術がさかんに行われております。
乳房温存手術はできるだけ乳房のふくらみを残しながら、しかし病気はしっかりと切除する手術です。
乳房温存手術は、手術後に必ず放射線治療がひつようになります。
その必要性について御一緒に勉強しましょうね。

「早期乳がんに対する乳房温存術後の放射線治療は勧められるか」
<推奨グレード A (十分なエビデンスがあり、推奨内容を日常診療で積極的に実践するよう推奨する)>
(解説)
我が国では一部の症例について乳房温存手術後に放射線治療を用いないということが日常診療として行われているが、海外でのランダム化比較試験ではすべて放射線治療併用群で有意な乳房内再発の減少を認めており乳房温存手術後の乳房照射は必要と結論づけている。
これらのランダム化比較試験の結果から、放射線治療を省略できるサブグループを同定する試みが続けられている。
また、従来乳房温存療法における放射線治療の目的は、もっぱら乳房温存手術後の同側乳房内再発を予防することであり、生存率への寄与はないものと考えられてきた。
しかし、最近になってこれらのランダム化比較試験のメタアナリシスにより、放射線治療が生存率向上に寄与している可能性が示唆されている。
乳癌診療ガイドライン 放射線療法 2008より抜粋引用

今さらですが、“チーム・バチスタの栄光”を読んでいます。
ほんっとに今さらですよね (^_^;)
でも、はやりものが余り好きでないわたくしは、チームバチスタが全盛の頃にはあまり読みたくなかったのです。
そう言いながら今夢中になって読んでおります。
もっと素直になれば良いんでしょうけれども。
自分が納得できないことには手を出さず、自分がこれだと思ったらまっしぐらに向かっていく。
でもそうじゃないと色々なことに対して、熱い気持ちで取り組むことはできないですからね。
というわけで、私は今のまま突き進んでいきたいと思っています。
とくに皆様の笑顔のためにできることに関しては、これからもまっしぐらに向かって行きたいと思っています!!
よろしくお願いいたします。
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