こんばんは。
今日も皆様お疲れ様でした。
お疲れのところ大変申し訳ありませんが、今日も乳がんに関するお勉強の時間です。
今日は、早期乳がんに対する手術について大和市立病院外科の首藤昭彦先生の論文から引用させていただきながら、理解を深めていきましょう。
「我が国における乳がん手術術式の変遷を顧みたい。
1980年代本邦における早期乳がんに対する治療はハルステッド手術という、乳房とともに乳房の下にある大胸筋・小胸筋という2枚の胸筋を同時に切除する術式が最も多くおこなわれていた。
ハルステッドの考えでは、乳癌治療においては局所の治療が重要であり、従って乳腺のリンパの流れに関連する大小の胸筋を切除することが根治術として重要であると考えられた。
この手術の結果、胸部皮膚直下は胸壁となり、いわゆる“洗濯板”のような状況となってしまったわけである。
1985年を境に、胸筋は切除せずに乳房のみを全摘してもハルステッド手術と同様の成績が得られることから胸筋温存乳房切除術に手術の主役は取って代わられることになる。
2003年には胸筋温存乳房切除術も乳房温存術に施行率で抜かれ、現行では基本的に乳房温存術が早期乳がんの標準治療とも言える。」
予防医学 第49号(2007.12)より引用
今日もマンモグラフィーの読影をクリニックでおこなってきました。
でも日本における乳がん検診受診率はまだ、3-4%程度です。
何度もお伝えしておりますが、2cm以下の早期乳がんの10年生存率は90%以上なのです。
少しでも早く乳腺外来を受診してくださいね。
私はブログランキングや色々な手段で、たくさんの人にこのブログや私のホームページをご覧になっていただき、乳がん検診を受診される方が増えるように微力ながらがんばってまいります。
もし、ご心配なことがございましたらいつでも、ご相談くださいね。
神奈川乳癌治療研究会のメンバーも皆様の疑問にお答えしております。
さりげなく右下においてあるカウンターが、7月15日に設置してから10,000アクセスを超えました!!
皆様、ご訪問ありがとうございます。
深く感謝いたします
まわりのかたで、胸のしこりで悩まれている方がいらっしゃったら、ぜひ乳腺外来受診を勧めてくださいね。
お互いの命をみんなで守っていきましょう